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【プレビュー】2020 JFL 第17節 vs 鈴鹿ポイントゲッターズ

2020年8月22日

ファイト

2020 JFL 第17節
鈴鹿ポイントゲッターズ vs 松江シティFC
2020年 8月23日(日) 15:00 Kick off
三重交通Gスポーツの杜鈴鹿
リモートマッチ(無観客試合)

松江シティFC、第17節の対戦相手はJFL同期昇格クラブである鈴鹿ポイントゲッターズです。
鈴鹿はポイントサイト事業を手掛けるエムフロとスポンサー契約を締結したのを機に、チーム名を鈴鹿アンリミテッドから現在の名前に改称しました。
昨季は成績でも話題性でも完全に鈴鹿の後塵を拝してしまった松江シティ。今季はその雪辱を果たせるのか。第17節の見どころを探ってまいります。

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昨季の鈴鹿アンリミテッド

2019シーズンの鈴鹿の成績は9勝9分12敗の勝ち点36で16チーム中12位でした。
総得点43はリーグ4位。攻撃の軸であるエフライン・リンタロウ選手は18ゴールを挙げて得点王となり、JFLベストイレブンにも選出されました。
一方で総失点47はワースト3位。攻撃力はあるが守備に課題あり、という内容でした。

鈴鹿との昨季の対戦で松江シティは、アウェイで1-3、ホームで0-1と2連敗を喫しています。

アウェイゲームでは前半に2点を奪われ、終盤の83分土井拓斗のゴールで1点を返したものの、尚も前掛かりに攻め続けた結果、アディショナルタイムにカウンターで被弾し終戦。実は1点差に詰め寄った後、松江の選手がペナルティエリア内で倒され「PKか?」という場面があったのですが主審の判定はノーファウル。鈴鹿の先制点がPKだっただけに余計に残念なシーンでした。
ホームゲームでは23分に左サイドからグラウンダーのクロスを合わされて失点し、以降は鈴鹿に上手く守られ、特にGKセルヒオ選手が再三の好セーブを連発して松江シティはゴールを割ることができずに敗戦。試合の後半から終盤にかけて、鈴鹿の選手が警告も辞さないプレー(65分以降に呈示されたイエローカードは4枚)で虎の子の1点を守り抜いたのが印象的な試合でした。

第16節 MIOびわこ滋賀vs鈴鹿ポイントゲッターズ

鈴鹿 スターティングメンバー

鈴鹿のフォーメーションは4-4-2。昨季の得点王・エフライン選手、チーム2位の8得点を挙げた遠藤純輝選手が今季も前線に君臨。その攻撃力は脅威です。昨年の対戦で松江シティを苦しめたGK・セルヒオ選手も残留しています。

試合経過

この試合、先制したのは滋賀21分、滋賀の右サイドでボールを受けた久保吏久斗選手が長い距離をドリブル。そのままペナルティエリア内まで持ち込み相手に囲まれながらもこれを交わしてゴール。久保選手の個人技が活きたゴールでした。
2点目も滋賀。40分、滋賀のDF内野貴志選手が低い位置から鈴鹿のペナルティアーク手前付近までボールを運び、ゴール正面の位置からシュート。これがディフェンスに入った鈴鹿の選手に当たってループシュートのような軌道となりゴールイン。
試合開始からパスを繋いでボールを支配し、やや押し気味に試合を進めていた鈴鹿にとっては一瞬エアポケットに落ちたかのように集中を欠いた瞬間に喫した失点、という印象でした。

前半は滋賀2-0鈴鹿で折り返します。

後半、2点をリードしている滋賀は無理に攻めず、逆に得点の欲しい鈴鹿が前への圧力を強めて攻撃を仕掛ける展開になります。
そして53分。鈴鹿の八久保颯選手に代わって投入された菊島卓選手が、滋賀DFのバックパスミスを見逃さずボールを奪ってゴール。1点差に詰め寄ります。さらに攻勢を強める鈴鹿は72分遠藤選手の右サイドからのクロスボールをエフライン選手が頭で合わせて同点。83分には鈴鹿自陣から遠藤選手が滋賀ディフェンスライン裏にロングパス。このスペースに抜け出した菊島選手が滋賀ゴール前までボールを運び、後ろを駆け上がっていた小口選手にラストパス。これを小口選手が冷静にゴールに流し込んで遂に鈴鹿が3-2と逆転します。

試合の流れからこのまま鈴鹿の逆転勝ちかと思われた試合でしたが、最終盤の90分、滋賀の右サイドに流れた西口諒選手がゴール前にクロスボールを供給。これを交代出場の嘉茂良悟選手が頭で合わせて値千金の同点ゴール

結局試合は激しい打ち合いの結果、3-3のドローで終了となりました。

戦評

3点を奪った鈴鹿の攻撃力は今年も健在という印象です。ゴールを決めたエフライン選手は言うまでもなく、2点目のアシストや3点目の起点となるパスを出した遠藤選手にも十分な警戒が必要です。

しかしながら3失点を喫した守備の方はどうでしょうか。
MIOびわこ滋賀の昨年の総得点27ワースト2位タイ。その滋賀が3得点したということは、滋賀の得点力が昨年に比べて上がったと見るか、鈴鹿の守備に課題があると見るか。
鈴鹿の1失点目も2失点目も崩された失点ではなく若干不運もあったように思いますが、特に2失点目、相手がシュートに至るまでに不用意にスペースを与えてしまったというのは少々問題があったと言えるかもしれません。また3失点目のクロスボールへの対応。ディフェンスの人数は足りていたのですが、ボールウォッチャー気味になってしまったのは良くなかったですね。

ただ、この試合の1週間後に開催されたヴィアティン三重との天皇杯三重県代表決定戦鈴鹿は1-0で勝利し、相手の攻撃を無失点に抑えています。スタメンの中で守備側のメンバーは、GK・セルヒオ選手→岩脇力哉選手、右CB・川里選手→中村俊貴選手、右SB・今井選手→蓮沼翔太選手と3人が替わっていますが、これがターンオーバーを意図しての交代なのか、あるいはミラグロス監督が守備陣のテコ入れを図ろうとしたのか、それは定かではありません。
しかしいずれにしても相手を無失点に抑えたという事実はあるわけですから、松江シティとしては鈴鹿の守備を必要以上に侮らないことが肝要です。

第17節のポイント

鈴鹿は7月26日の天皇杯・三重県代表決定戦を終えた後、公式戦を戦っていません。8月23日の第17節は1ヵ月近くのブランクを経た後での公式戦ということになります。
鈴鹿は体力面では十分過ぎるくらい余力があるのは間違いないですが、約1ヵ月ぶりの試合ともなれば試合勘という点で難しい部分はあるかもしれません。

一方で松江シティは8月16日に島根県代表決定戦を戦っていますので、1週間空いての試合となります。
この試合に出場した選手たちの試合勘は問題ないと思いますが、出場しなかった選手でスタメンが予想されるメンバーは8月2日のFC大阪戦以来3週間ぶりの公式戦となりますので、こちらの試合勘は少々心配です。

松江シティも鈴鹿もパスサッカーをベースにしていますので、中盤の主導権をどちらが握るかが鍵と言えます。
また鈴鹿の得点力のある選手たちを松江シティの守備陣がいかに抑えきるか。もちろんこちらもポイントになります。
攻守に見どころが多くなりそうなこの試合、松江シティは昨季鈴鹿に喫した「ダブル」の屈辱を晴らすべく23日の試合には是非とも勝利してもらいたいです。

ちなみに過去リーグ戦2試合に先発した泉宗太郎にとって鈴鹿とは古巣対決になりますね。
泉の「恩返し」にも期待がかかる、非常に興味深い第17節の鈴鹿戦です。

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