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【2021 JFL】第21節 ラインメール青森 vs 松江シティFC

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悪夢イメージ

2021 JFL 第21節
ラインメール青森 3-2 松江シティFC
2021年 9月 4日(土) 13:00 Kick off
新青森県総合運動公園球技場
リモートマッチ(無観客試合)

松江シティの中断明け2試合目はアウェイでラインメール青森との対戦です。

青森県は緊急事態宣言及びまん延防止重点措置の発令地域ではないのですが、全国的に新型コロナウィルス感染が拡大している現状を踏まえ、リモートマッチ(無観客試合)として開催されることになりました。

スターティングメンバー

松江シティFC

松江シティスタメン

松江シティは3試合連続で同じスタメンです。

前節からリザーブメンバー1人が変更され、那須甚有に代えて桃井紳伍がサブに入りました。

ラインメール青森

青森スタメン

ラインメール青森のフォーメーションは4-4-2

第9節、ホームで対戦した時とメンバーは大きく変わっていません。

前回対戦時は右のサイドバックを務めていた井上選手が今節はボランチで起用されています。

試合経過

前半

序盤から松江はボールに果敢にアプローチして奪い取り、前への推進力を高めて青森ゴールに迫ります。

青森もマイボールにすると素早いパス回しからゴール前のチャンスを作り出し、あと一歩で得点というところまで至りますが松江の堅い守備の前にゴールを割ることができません。

しばらくは互角の攻防が続きますが、22分に松江の先制点が生まれます。

青森の味方へのバックパスがずれ、このボールをインターセプトした遊馬将也がペナルティエリア外から思い切ってミドルシュートを放つとこれがゴール左隅に決まって青森0-1松江

先制した松江は序盤に見せたような前へと急ぐ攻撃が鳴りを潜め、ボールを持つとDFラインでゆっくり回しながら前に出る機会を伺うようになります。

一方の青森は小気味良いパス回しや縦に速いパスを入れて松江ゴール前に再三攻め込みますが、どうしても松江の中央の守備を崩せません。

しばらく青森の攻撃を受け続けていた松江は38分に逆襲。

自陣右サイドまで下がってビルドアップに加わった川中健太髙畑智也にパスを送り、さらに髙畑のパスを受けた菅本岳がドリブルで相手ペナルティエリア内まで侵入し、ゴール前の遊馬にボールを預けます。

再び遊馬からパスを受けた髙畑が逆サイドにクロスボールを送ると、ここに川中が詰めてダイレクトシュート。これが決まって松江に追加点。青森0-2松江と松江がリードを拡げました。

前半のうちに1点でも返しておきたい青森でしたが、以後はなかなかボールを前に運べなくなり若干攻めあぐねているという印象を残して前半が終了します。

後半

前半29分に、おそらくは怪我による交代と思われますが青森はボランチの井上選手を酒井選手に代えています。

交代枠を既に1つ使っている状況で、安達監督は後半開始からさらに2枚替えをして勝負に出ました。ボランチの差波選手に代えて榊原選手、左サイドバックの菊池選手に代えて菊岡選手の投入です。

後半開始早々の48分にはいきなり松江のピンチ。

青森が自陣でのフリーキック時に速いリスタートを仕掛けたことで松江がカウンターを受ける格好になり、フリーで抜け出した山田選手がペナルティエリア内でシュートを放ちます。これをGK井上亮太が弾くとボールが再び山田選手の前にこぼれてしまいますが、この後のシュートもしっかり井上が弾き出し松江は何とか難を逃れます。

しかしこの後は青森がボールを保持する時間が長くなり、松江は青森の選手を捕まえられなくなってパスを寸断することができません。

そして迎えた51分。

青森のコーナーキックを川中がヘディングでクリアしますが、このボールが榊原選手のところに流れてしまい、そのままダイレクトシュートを決められて青森1-2松江となります。

この1点で意気上がる青森はその3分後の54分にペナルティエリア手前の絶好の位置でフリーキックを獲得。

和田選手の蹴ったボールを井上が左手でセーブに行きますが僅かに及ばず、ゴールが決まって青森2-2松江。

後半開始から10分も経たない間に、松江は2点の貯金をすべて使い果たすことになってしまいました。

こうなると勢いは完全に青森。

56分にもスルーパスに抜け出した菊岡選手が井上と1対1。ここは井上が良く防ぎ、さらにこぼれ球をゴールに蹴り込むだけだった小幡選手のシュートも枠を外れ、松江は何とか命拾い。

60分前後からようやく松江もボールを持てるようになり試合が落ち着き出すと65分に松江が最初の選手交代。

3バック右の宮内真輝澤島輝に、インサイドハーフの佐藤啓志郎田平謙に代えます。

この交代で右のウィングバックを務めていた筒井俊が右CBの位置に下がり、交代出場の澤島が右のウィングバックに入ります。さらに田平が垣根拓也とダブルボランチを組み、前線を遊馬ワントップ、川中・髙畑2シャドーの3-4-2-1に変えたようです。

守備の面では安定感を取り戻せた一方、前に人数をかけての攻撃がなかなかできなくなった松江は80分にさらに2枚替え。トップの位置にいた遊馬を下げて伊能玲生、左のインサイドハーフ・髙畑に代えて加倉広海を投入します。

しかし松江はトップの伊能になかなかボールを預けることができず、効果的な攻撃ができないでいると迎えた86分。

ペナルティエリア内でパスを受けた青森の山田選手がすかさず右足でシュートをすると、これを一度はよく弾いたGKの井上でしたが、こぼれ球に詰めていた野口選手が押し込み青森3-2松江と松江は最終盤で試合をひっくり返されてしまいました。

直後の87分に松江は左のウィングバックを菅本から桃井に代え、最後の攻撃の可能性に賭けますが結局追いつくことができず。

2点のリードを守り切れなかった松江は青森3-2松江のスコアで敗戦し、7試合ぶりの黒星を喫することになりました。

戦評

松江にとっては後半開始から10分までの間、選手2人を替え勢いを持って攻めてくる青森に抗しきれなかったのが全てだったように思います。

その時間帯、青森がリズミカルにパスを繋いで前に出てくるのに対し、松江の選手たちはこれを捕まえられずパスを寸断することがほとんどできませんでした。

前半の松江は青森のボールホルダーに素早く寄せて自由なパス回しを封じていたのですが、後半立ち上がりはそうした気配があまり見られず、青森の各選手たちが気持ち良くパスを回している光景が目立ちました。

2点のリードがあることであまり無理にボールを取りに行くことをせず、どちらかというと受けに回ってしまったのかもしれません。

立て続けに2点を失い、ともすれば直後に3失点目を喫する可能性もありましたし、その悪いリズムを修正するために実信憲明監督には早めの選手交代という手段もあったでしょうが、後半開始10分までのところでそれを決断するのは勇気が要りますし正直難しかったとも思います。

2点差を追いつかれて終わったとしても、アウェイで上位相手のドローなら十分価値があったのですが、最終盤に勝ち越し点を許してしまったのは松江にとって非常に痛かった。

それもこれも2点の貯金を失うのがあまりにも早過ぎたから、というのは当然あります。

高い授業料を払ってしまいましたが「こういうこともある」と割り切り、貴重な経験値を積めたと良い方に解釈するしかないでしょうね。

次節の対戦相手

次節は9月11日(土)、ホーム・松江市陸でF.C.大阪との対戦です。

前半戦アウェイでの対戦時は伊能の貴重なゴールで1-0の勝利を収めました。

J3昇格に向け4位以内を虎視眈々と狙うF.C.大阪は、前半戦で喫した黒星の借りも返そうと気合を入れて向かってくるに違いありません。

難しい相手との一戦ですが、松江とすれば青森戦での逆転負けの悔しさを払拭するために絶対に連敗は許されないです。

1ヵ月半ぶりの松江での試合、良い結果で終われるよう期待しています。

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