2021年以前

2021 JFL 各クラブ監督人事

監督イメージ

2020年2月5日(金)にHondaFC公式サイトで2021シーズン新体制についてのリリースがあり、これでJFL各クラブ2021シーズンの陣容がほぼ出揃いました。

2021年2月8日現在、ソニー仙台FCだけが監督人事についての公式発表をしていませんが、クラブのインスタグラムの投稿で中村元監督が引き続き指揮を執ることは明らかになっています。
そこで2021シーズン各クラブの監督人事を一旦整理してみることにしました。

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各クラブの監督と就任歴

2021シーズン、JFL各クラブの監督について下表にまとめています。

クラブ名 監督名 就任歴
ヴェルスパ大分 山橋 貴史 新任
ソニー仙台FC 中村 元 3年目*1
Honda FC 安部 裕之 新任
鈴鹿ポイントゲッターズ ミラグロス・マルティネス 3年目
ヴィアティン三重 上野 展裕 3年目
いわきFC 田村 雄三 5年目
F.C.大阪 塚原 真也 2年目
MIOびわこ滋賀 大槻 紘士 2年目
松江シティFC 実信 憲明 2年目
東洋武蔵野ユナイテッドFC 池上 寿之 4年目
ホンダロックSC 宮路 洋輔 2年目*2
奈良クラブ フリアン・マリン・バサロ 新任
高知ユナイテッドSC 西村 昭宏 2年目
ラインメール青森 安達 亮 新任
FCマルヤス岡崎 北村 隆二 4年目
FCティアモ枚方 小川 佳純 2年目
FC刈谷 門田 幸三 2年目

*1:2019年8月に就任 *2:2020年6月に就任

17チーム中新任の監督は4名(黄色)です。

2020シーズンの成績上位チーム(1位、4位)で2名、下位チーム(13位、15位)で2名の監督交代がありました。

新任監督プロフィール

山橋貴志(ヴェルスパ大分)

1972年生まれの48歳。

現役時代はセレッソ大阪(ヤンマー時代含む)・コンサドーレ札幌でプレー。

引退後は主にJFAのナショナルトレセンコーチとしてユース年代以下の日本代表を指導しています。

札幌社会人リーグのベアフット北海道でU-15チームの監督を務めた経験はありますが、JリーグやJFLの監督経験は無く、地域リーグにおいても成年チームを率いたことはまだ無いようです。

ヴェルスパ大分を優勝に導いた須藤茂光前監督の後任として何かとやりにくさはあるかもしれませんが、一体どんなサッカーを見せてくれるのかまずは注目したいと思います。

安部裕之(Honda FC)

1979年生まれの41歳。

現役時代は国士舘大学→Honda FCと一貫してJFLでプレー。

指導者としてはHonda FCのU-12監督やトップチームコーチを務め、2021年にトップチームの監督に昇格。

JFL4連覇や天皇杯での躍進などHonda FCの黄金期を創った井幡博康前監督からバトンを受け継ぎプレッシャーは半端ではないでしょうが、コーチからの昇格ということで井幡イズムは継承できますし然程大きな問題はなさそうに思われます。

Honda FCは今季プロ契約選手をゼロにし、アマチュア選手だけでJFLを戦うことになりました。

監督が変わり、クラブのポリシーも変わり、新生Honda FCが一体どうなるのか個人的には楽しみも感じております。

フリアン・マリン・バサロ(奈良クラブ)

1989年生まれの31歳。スペイン・カタルーニャの出身。

驚くべきは15歳にして指導者のキャリアが始まったという点です。

サンクガット・エスポルトFCのU-10アシスタントコーチを皮切りに同クラブのユース年代以下のコーチ・監督を10年に渡って歴任。

2017年~2018年にはタイの五輪代表監督を務めています。

ただ母国においても他国でもトップチームを率いた経験は無く、今回がトップチームの監督としては初挑戦となります。

フリアン監督については「エコノメソッド」という言葉がひとつのキーワードになっています。

一言で表すならばサッカーにおいて「考える力を鍛える指導法」と言ったところでしょうか。

奈良クラブにおいては今年2月からメソッド部門を新設してアカデミーからトップチームまでエコノメソッドの浸透を図る考えのようです。

奈良クラブ公式サイト:
サッカーサービス バルセロナ社とのパートナーシップ締結 ならびにメソッド部門新設のお知らせ

果たしてこのエコノメソッドはJFLに新風を吹き込むことになるのでしょうか。
注意深く見守っていきたいです。

安達亮(ラインメール青森)

1969年生まれの51歳。

ヴィッセル神戸やカターレ富山といったJリーグクラブを率いた経験のある監督です。

神戸でも富山でも前任監督のシーズン途中解任を受けて監督に就任しています。

神戸ではJ2降格の翌年に1年でJ1復帰を果たしましたし、富山でも就任2年目の2019シーズンはJ2昇格争いに絡んで4位に食い込むなど、確かな実績を残している監督との印象です。

ラインメール青森がJ3参入に向けてかなり本気を出してきたな、という感じです。

実力伯仲で熾烈なJ3参入争いにまたひとつ面白い要素が加わりましたね。

続投の監督たち

契約を更新した監督の中で最長の5年目となるのがいわきFCの田村雄三監督。

毎年のようにカテゴリを上げ、昨シーズンもJ3まであと少しのところまで来ましたから替える要素は全く無いのでしょう。

次に長いのが東京武蔵野ユナイテッドFC・池上寿之監督とFCマルヤス岡崎・北村隆二監督の4年目。

両クラブの昨シーズン成績は武蔵野11位・岡崎16位と揮いませんでしたが、クラブは監督続投という判断をしました。

昨季は15試合の短期決戦ということもありましたが、4位と16位の勝ち点差は僅かに「7」。

監督を替えてさらに低迷→降格というリスクを負うよりも継続による勝ち点上積みに期待する、といったところでしょうか。

3年目のソニー仙台FC・中村元監督は昨季3位の好成績。鈴鹿ポイントゲッターズ・ミラグロス監督は就任1年目の12位から昨季は5位に成績がジャンプアップしていますし、昨季惜しくも2ポイント足りずにJ3参入を逃したヴィアティン三重・上野展裕監督についても続投という判断は妥当かと思います。

2年目のF.C.大阪・塚原真也監督、MIOびわこ滋賀・大槻紘士監督、松江シティFC・実信憲明監督は昨季10位以上の成績を収めており続投が既定路線。下位に終わりましたがホンダロックSC・宮路洋輔監督、高知ユナイテッドSC・西村昭宏監督は共に1年で更迭するほど際立って悪い成績ではなかったとクラブは判断したのでしょう。

また新入会クラブのFCティアモ枚方・小川佳純監督とFC刈谷・門田幸三監督もJFL入会というミッションを達成した以上、1年で交代という選択肢はなかったものと想像します。

ただ現実的には「他に成り手がいなかったから」という理由で監督続投せざるを得なかったクラブも当然あるでしょう。

ひとつの理由ではなく様々な事情や思惑が交錯して決定されるのが監督人事です。

2021年のJFL、一体どのクラブが監督に笑い、監督に泣くことになるのでしょうか。

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