マッチリポート(2022年)

【2022 JFL】第24節 東京武蔵野ユナイテッドFC vs FC神楽しまね

■第24回日本フットボールリーグ(2022)第24節

東京武蔵野ユナイテッドFC 4-2 FC神楽しまね

2022年10月8日(土) 13:00
武蔵野市立武蔵野陸上競技場
観客 540人

【得点者】 35分 小林大地(武蔵野) 41分 鳥居俊(武蔵野) 45分 梁賢柱(武蔵野) 63分 松澤彰(武蔵野) 79分 遊馬将也(しまね) 86分 佐藤啓志郎(しまね)

前節、ホンダロックSC対戦では守備を固めた相手を攻めあぐねた神楽しまね。しかし後半になると戦い方を修正し得点を奪ってドローに持ち込むことに成功。チームの成長が伺える一戦でした。

今節はアウェイで東京武蔵野ユナイテッドFCとの対戦。上位相手に神楽しまねがどう挑むのかその戦い方も注目された試合でした。

スターティングメンバー

FC神楽しまね

前線は加倉広海に替えて山本蓮を2列目の中央で起用。これは前節ホンダロック戦の後半の布陣と同じです。

また右SBは筒井俊に替えて佐々木健人

リザーブに前節メンバー外だった遊馬将也が戻り、澤田理玖が第15節以来9試合ぶりにメンバー入りしています。

東京武蔵野ユナイテッドFC

東京武蔵野ユナイテッドは4-4-2のフォーメーション。

前節鈴鹿ポイントゲッターズ戦から2トップの1枚を入れ替えています(澤野康介選手→梁賢柱選手)。それ以外の10人は鈴鹿戦と同じです。

試合経過

立ち上がりは武蔵野が攻勢を仕掛け、やがてこれを凌いだしまねが押し返してゴール前のチャンスを作るようになると、その後は中盤での攻防が繰り返されお互いシュートまで持ち込むシーンが少なくなって行きました。

しかし前半飲水タイムが明けるとに徐々に武蔵野がしまねを押し込み出しゴール前のチャンスを多く作るようになります。

そして迎えた35分。

しまねペナルティエリアの深い位置までドリブルで侵入した鳥居俊選手がボールを中央に折り返すと頭から飛び込んだ小林大地選手がヘディングシュートを決め武蔵野が先制。武蔵野1-0しまね

その後しまねも山本蓮の強烈なミドルシュートや菅本岳の右サイドからのクロスが枠を捉えるなど武蔵野ゴールを脅かすシーンを作りますが、武蔵野のGK真田幸太選手が立ち塞がり得点を奪うことができません。

逆に41分、しまねのコーナーキックを防いだ武蔵野はカウンターを発動。ボールを前線まで一気に運ぶと最後は鳥居選手が遠目の位置から鮮やかなミドルシュートを決め武蔵野に追加点。武蔵野2-0しまね

さらに前半終了間際の45分、しまねが前線に出したパスがGK真田選手まで流れると真田選手はワンタッチでサイドの鳥居選手に展開。鳥居選手は素早く梁賢柱選手にスルーパスを出し、これを受けた梁選手が井上亮太との1対1を制して武蔵野に3点目。武蔵野3-0しまね。

前半終盤の10分間で一気に3点を奪った武蔵野が大差をつけて後半へ折り返すことになりました。

大量リードを許したしまねは後半頭から2枚替え。トップ下の山本に替えて加倉、左サイドバックの辻川裕介に替えて筒井を投入します。加倉はFWの位置でプレーし、しまねのフォーメーションは4-4-2に変わりました。

攻撃に出たいしまねでしたが後半の立ち上がりは武蔵野ペース。武蔵野は何度もシュートチャンスを作りますがしまねは集中して良く守りこれ以上の追加点を与えません。

武蔵野の攻勢に耐えたしまねはその後攻撃に転じる機会が増え、55分にはスルーパスを受けた菅本が決定機を迎えたもののシュートは惜しくもGK正面。

攻勢を強めるしまねでしたが得点を奪ったのはまたも武蔵野。

63分、GK真田選手がボールをキャッチすると右サイドの川戸大樹選手にスローイン。川戸選手はそのままボールを持ち上がり梁選手→松澤彰選手とつないで最後は松澤選手がゴールを決め武蔵野4-0しまね

4点差をつけられたしまねは飲水タイム明けの67分に再び2枚替え。ボランチの垣根拓也に替えて澤田理玖、FWの谷尾昂也に替えて遊馬を投入します。

勝利を確信した武蔵野も同じタイミングで一気に4枚替え。FWの松澤選手に替えて澤野康介選手、右SHの川戸選手に替えてDF登録の陶山勇磨選手、左SHの鈴木裕也選手に替えて金井洵樹選手、そしてこの日1ゴール2アシストと3得点に絡んだ右SBの鳥居選手に替えて鈴木康孝選手を投入しました。

1点でも多く返したいしまねでしたがなかなか攻撃の糸口をつかめず、逆に前線をフレッシュな選手に交代した武蔵野に攻め込まれる場面も。

実信憲明監督は堪らず73分に最後の選手交代。左SHの髙畑智也に替えて澤島輝を投入。澤島は右SHに入り、菅本が左SHに回りました。

するとその直後、武蔵野ゴール前で遊馬が頭で落としたボールを加倉が拾いフリーでシュートを放つ決定機。しかしこれはGK真田選手に防がれます。

78分には左サイドからペナルティエリア内に侵入した菅本が思い切りよくミドルシュートを放ち枠を捉えますが、またも真田選手が好セーブ。

そして79分。しまねがコーナーキックのチャンスを得ると菅本の蹴ったボールを遊馬が上手く頭で合わせてゴールネットを揺らし、ようやくしまねが1点を返します。武蔵野4-1しまね

さらにしまねは86分、武蔵野のパスをインターセプトした加倉がそのまま前へボールを持ち上がり菅本にパス。菅本は右に流れながらボールを収め中央に折り返すとこれを佐藤啓志郎がダイレクトにゴールへ流し込んでしまねに2点目。武蔵野4-2しまね

その後もゴールを狙って攻め続けたしまねでしたが反撃もここまで。

前半の大量リードが効き武蔵野4-2しまねのスコアで武蔵野が快勝。

試合の終盤に意地を見せたしまねでしたが思わぬ大量失点で悔しい敗戦となりました。

感想

カウンター

ひと言で言うと攻守の切り替えの速さで武蔵野がしまねを上回った結果、このスコアになってしまったと言えるのかもしれません。

しまねも攻守の切り替えがまるで遅かったわけではないのですが、武蔵野のカウンターは間違いなくしまねの準備を凌駕していました。

そうは言っても1試合で何度もカウンターの餌食になるというのはやはりいただけない。

元々しまねはカウンターを受ける際に脆さを見せる傾向があります。しっかりとその原因を分析し修正してもらいたいところ。

改善に向けてコーチングスタッフの修正力と選手同士のコミュニケーションに期待しています。

得点力

武蔵野は攻撃から守備への切り替えも速く、しまねが攻撃に転じようとする際もプレッシャーをかけて自由にボールを持たせてはくれませんでした。そのため前半のしまねはなかなか攻撃のリズムが作れなかった印象です。

しかし試合終盤になると疲労からなのかあるいは一気に4人選手交代したことで攻守のバランスが崩れたのか武蔵野の寄せが甘くなり、この機に乗じてしまねは2点を返すことができました。遅きに失した感はありますが、それでも2点差に詰め寄ったことは十分評価に値します。次節以降にもつながる2得点だったと言えるでしょう。

思えば前半戦は極端に得点力不足に悩まされたしまねでしたが、後半戦になると得点力が開花。

前半戦15試合で僅か8得点(1試合平均0.53点)だったしまねが、後半戦9試合で14得点(1試合平均1.56)。しかも目下第14節から11試合連続得点中と確実に得点力が向上しています。

今季4バックにフォーメーション変更したのも得点力を上げることが目的だったわけで、長い産みの苦しみはありましたがようやくチームが目指したところにたどり着けたということになります。

このサッカーをこのチームで続けて欲しいですし絶対に壊して欲しくないですね。

何としてもチームが存続して欲しい。あらためてそう思いました。

戦績

今節はホンダロックSCが勝利したためしまねと順位が入れ替わり、しまねはひとつ順位を落として12位になりました。

降格圏の15位・クリアソン新宿との勝ち点差は10のまま。残り試合数は6試合です。

しまねはとにかく早く成績面でのJFL残留を確定させ、あとはひとつでも上の順位を目指して戦っていきたいところ。

次節はまず今節の敗戦を帳消しにする内容とスコアの試合を望みたいです。

次節の対戦相手

次節は2022年10月16日(日)。松江市営陸上競技場で4位・ラインメール青森と対戦します。

過去の対戦成績はしまねの1勝1分け4敗。非常に相性の悪い相手です。

今季の前半戦、アウェイで対戦した際は1-4でしまねが大敗しています。

上位に居るチームですので厳しい戦いが予想されますが、しまねには何とか前半戦の借りを返してもらいたい。

クラブの資金難が明るみになって以来、ホームゲームには毎試合たくさんのお客さんが来場しています。

次節もまた多くのお客さんで観客席が埋まるのか、そちらにも注目しています。

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