マッチリポート(2022年)

【2022 JFL】第25節 FC神楽しまね vs ラインメール青森

■第24回日本フットボールリーグ(2022)第25節

FC神楽しまね 2-2 ラインメール青森

2022年10月16日(日) 13:00
松江市営陸上競技場
観客 291人

【得点者】 54分 菅本岳(しまね) 56分 アレフ・ピットブル(青森) 75分 垣根拓也(しまね) 87分 村越凱光 (青森)

【警告・退場】   20分 津久井匠海(青森)   23分 谷尾昂也(しまね)   63分 垣根拓也(しまね)

前節の東京武蔵野ユナイテッドFC戦では相手のカウンターに対処しきれず4失点と大量失点を喫した神楽しまね。

それでもしまねは2点を返して得点力があることを示しましたが今節の対戦相手はリーグで2番目に失点が少ないラインメール青森

しまねの守備が修正できたかということに加えて、堅守の青森から得点を奪えるかも注目された試合でした。

スターティングメンバー

FC神楽しまね

左SBは辻川裕介に替えて第18節のヴェルスパ大分戦以来7試合ぶりにメンバー入りした馬場将大

また山本蓮に替えて加倉広海がスタメン出場です。

辻川と山本はリザーブにも入っていません。

代わって田平謙馬場悠がリザーブメンバーに復帰しています。

ラインメール青森

青森は4-2-3-1のフォーメーション。

前節・奈良クラブ戦と全く同じスタメンです。

守備の際、左SHの村越凱光選手がディフェンスラインまで下りてきて5バック気味になるのが前半特に目立ちました。

試合経過

コイントスで勝った青森はエンドを変えることを選択。

青森が風上に立つことにはなりましたが観客席から見る限り風はプレーに影響を与えるような強さではなく、おそらくはホームチームに気持ち良くプレーさせないためにいつもと違うエンドでスタートするよう青森側が敢えて仕掛けたのかもしれません。

前半は立ち上がりから双方が攻め合う展開。

どちらかが一方的に攻め続けるわけではなく攻守が目まぐるしく入れ替わり、両者のゴール前のシーンも多く見られます。

お互い決定機の数も同じくらいありましたが、シュート精度を欠いたり相手の身体を張ったディフェンスに阻まれたりでなかなかゴールが生まれません。

結局前半はスコアレスで終了しますが、非常に見応えのある試合内容で観ている側としてはあっという間に45分が経過したという印象でした。

後半になるとまず青森が動きます。ワントップの津久井匠海選手に替えてアレフ・ピットブル選手を後半頭から投入。

49分、青森の左サイドからのクロスが馬場将大に当たってコースが変わり、ボールがそのまましまねゴールへ向かいますが、クロスバーに弾かれてしまねは事無きを得ます。

52分には自陣でボールを受けた髙畑智也がGKが前に出ているのを見て超ロングシュートでゴールを狙いますがボールはゴールポストに当たって枠外へ。

そして迎えた54分、しまねは右サイドの佐々木健人から中央の谷尾昂也にボールをつなぎ谷尾が菅本岳にスルーパス。菅本は相手に寄せられ倒れ込みながらもボールをゴール左隅に流し込みしまねが先制。しまね1-0青森

しかし喜んだのも束の間、その2分後の56分、しまねの左サイドを崩し佐久間駿希選手が上げたクロスボールを交代出場のアレフ・ピットブル選手が頭で合わせて青森があっという間に同点に。しまね1-1青森

その後はしまねがボールを保持しやや落ち着いた試合展開になりますが、64分、一瞬の隙を突いて青木義孝選手が左足で強烈なミドルシュート。しかしこれを井上亮太が左手一本でファインセーブ。青森に勝ち越し点を許しません。

井上は続く66分にも和田響稀選手がペナルティエリア内でフリーで放ったシュートをストップし青森の前に最後の砦として立ち塞がります。

そして迎えた75分。青森の酒井匠選手が浮き球の処理を誤りボールがルーズになると、これを拾った菅本が右に開いた加倉にパス。加倉が右サイドから中央へグラウンダーのクロスを供給すると、ここへ飛び込んできた垣根拓也が右足で合わせてしまねに勝ち越し点。しまね2-1青森

既に交代ボードが提示されていた加倉はこのアシストを置き土産に遊馬将也と交代します。

その後は前への圧力を強める青森に対ししまねが粘り強く守りながら逆襲の機会を伺うという構図に。

85分、しまねは二人目の選手交代。左SHの髙畑に替えて澤島輝を投入。澤島は右SHに入り、菅本が左SHに回りました。

試合も最終盤の87分、青森の酒井選手が自陣から澤島の裏のスペースを狙ってロングパスを送ると、これが交代出場の小島樹選手に通ります。一度溜めを作った小島選手は左サイドを駆け上がってきた酒井選手にヒールパス。これを受けた酒井選手が中央へクロスボールを入れると逆サイドから駆け込んできた村越選手が頭で合わせて再び青森が同点に。しまね2-2青森

その後は両者譲らずタイスコアのまま試合終了。

2度リードしたしまねとしては勝ち切りたかった試合でしたがドローという悔しい結果に終わってしまいました。

感想

攻守のバランス

堅守の青森から複数得点を奪ったしまねの攻撃力はさすがと言えますが、一方で爆発的な攻撃力を備えているわけではない青森に複数失点してしまっています。

後半戦に入って得点力は間違いなく上がったしまねですが、この2試合で計6失点と守備力に翳りが見えるのは非常に気がかりです。

前節はことごとくカウンターにやられ、今節は2失点ともクロスからのヘディングシュートでやられるなど同じパターンで失点を繰り返しているのもいただけません。

しまねが3-0と快勝した第22節のソニー仙台戦のように攻守がうまく嚙み合った試合を毎試合できるわけではありませんが、逆に言えばそういう試合をやれた実績はあるわけで、今後の試合ではそのソニー仙台戦をお手本に攻守バランスのさじ加減をうまく調整して戦ってもらえたらと思います。

声出し応援

JFLでも試合によってはエリア限定で声出し応援が認められるようになりました。

今節の青森戦はその対象試合ということで、しまねサポーターがバックスタンドの一角に陣取り声出し応援を実施しています。

これまでスタジアム内で普通に行われていたことが少しずつ解禁され、見慣れたサッカー観戦の風景が再び日常になるのももう少しというところまで来ました。

観客の中には「声出しができないのなら観に行かない」という人も当然居たでしょう。これを契機に一度離れた観客がスタジアムに戻り、そして再びスポンサーが戻ってくれたらこんな嬉しいことはありません。

もちろんそれは神楽しまねの存続あっての話。

現状がどうなっているのかクラブからは一向に説明がないため我々は日々気を揉むばかりです。それでも応援することとクラブ存続を信じることを続けていくしかない。

何とか良い方向で決着するようただただ祈りたいです。

戦績

しまねより順位が下の13位・FCティアモ枚方と14位・ソニー仙台FCが揃って敗れたため、しまねの順位は12位のまま変わりません。

しかし、しまねのひとつ上の11位・ホンダロックSCが勝利したのでしまねとの勝ち点差は4に開いてしまいました。

残り試合数が5試合ですから勝ち点差7の10位・高知ユナイテッドSCを上回れるかが現実的な目標になるのかもしれません。

しまねとしては上も気になりますがまずは14位以上を確定させて成績面でのJFL残留を早く決めておきたいところです。

次節の対戦相手

次節は2022年10月22日(土)。アウェイで最下位のMIOびわこ滋賀と対戦します。

過去の対戦成績は2勝2分け2敗と全くの五分。今季の前半戦、ホームで対戦した際はしまねが2点を先行しながら追いつかれ2-2のドローでした。

次節、しまねが滋賀に勝利すると残り試合で滋賀がしまねを勝ち点で上回ることが不可能となり、しまねの最下位回避が確定します。

残留に向けての大事な試合。アウェイですがしっかり勝利を目指して戦ってもらいたいところです。

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