マッチリポート(2022年)

【2022 JFL】第23節 FC神楽しまね vs ホンダロックSC

■第24回日本フットボールリーグ(2022)第23節

FC神楽しまね 1-1 ホンダロックSC

2022年9月25日(日) 13:00
島根県立浜山公園陸上競技場
観客 599人

【得点者】 10分 田中大和(ロック) 62分 垣根拓也(しまね)

【警告・退場】   65分 垣根拓也(しまね)

前節ソニー仙台FC3-0で快勝し連敗を2で止めたFC神楽しまね

今節は今季唯一の出雲開催、浜山公園陸上競技場でのホームゲームです。

会場には今季最多となる599人の観客が詰めかけました。

スターティングメンバー

FC神楽しまね

神楽しまねは前節と全く同じスタメンです。

CBの下村尚文はこの日の出場でJFL通算100試合出場を達成。試合後には記念セレモニーの場も設けられました。

リザーブメンバーからは遊馬将也が外れ、堀田佳佑が5試合ぶりにメンバー入り。

そして昨シーズンの第2節で試合中に重傷を負い長く戦列を離れていた馬場悠が、リーグ戦ではおよそ1年半ぶりにリザーブメンバーとして復帰しています。

ホンダロックSC

今季前半戦で対戦した際のホンダロックのフォーメーションは4-4-2でしたが、今回は3-4-2-1に変更していました。

守備の際は左右のウィングバック(高橋健選手・山道淳司選手)が3バックの左右に下りて5バックとなり、さらにセカンドトップの田中大和選手と杉田達哉選手がダブルボランチの両脇に並んで5-4-1の守備ブロックを形成。

しまねは前半、この守備ブロックの攻略に苦労することになります。

試合経過

7試合連続で先制点を奪っていたしまねでしたが、この試合は開始早々ロックに先制を許してしまいます。

10分、ペナルティエリア内でマークを外しフリーになった田中大和選手が高橋健選手のパスを受けると左足一閃。井上亮太が伸ばした左手は僅かに届かず、左側のポストに当たって逆サイドのポストまで跳ね返ったボールはゴールラインを割ってロックに先制点。しまね0-1ロック

その2分後にはロックにまたも決定機。

佐藤啓志郎から今村直也へのバックパスがずれたところを日野友貴選手が見逃さずボール奪取。そのままゴール前に持ち込みシュートを放ちますが井上がこれをよくセーブしCKに逃れます。

その後は攻めるしまねに対し、しっかり守ってカウンターを狙うロックという構図。

ロックは5-4-1の守備ブロックを形成し、ゴール前に人数を割いてしまねが使いたいスペースを埋めます。

しまねはボールを保持できてはいるもののロックの守備ブロックの外側でボールを回す時間が長く、なかなかブロック内に侵入して攻撃を仕掛けることができません。

しまねとすればリスクを負ってでもブロック内に縦パスを通したいところでしたが、下手にチャレンジしてロックにボールを奪われるとカウンターの餌食になる怖れがあり、慎重な攻撃に終始せざるを得なかったようです。

結局前半にしまねが放ったシュートは僅かに2本。

スコアの方はしまね0-1ロックと、ロック1点のリードで後半へ折り返します。

後半頭からしまねは加倉広海に替えて山本蓮を投入。

山本はトップ下に入りしまねのフォーメーションは谷尾昂也をワントップにした4-2-3-1に変化しました。

後半になると攻撃時にしまねはシンプルに谷尾にボールを預けるようになり、谷尾をポスト役にして次々とチャンスを迎えます。

そして61分、髙畑智也のミドルシュートがGKに弾き出されるとこれを拾った筒井俊が右サイドから中央へ折り返し。これはロックにクリアされたものの、このボールを垣根拓也が収めてシュートを放つとゴール左隅に決まりしまね1-1ロック。しまねが同点に追いつきます。

追いつかれたロックはその後積極的に前に出るようになり、しまねと一進一退の攻防を展開。

リードしている前半は機能していたロックの5-4-1のブロックも、攻撃に比重をかけ始めると次第にスペースができるようになり、しまねがここを利用して再三ゴール前のチャンスを作るようになりました。

72分には筒井が前線にロングパスを通すと山本→谷尾とつないで谷尾がそのままゴール前までボールを運びシュートを打ちますが惜しくも枠を外れてしまいます。

77分、ロックDFラインの裏に走り込んだ谷尾にボールが出ると谷尾はこれを収め右サイドから中央へ折り返し。髙畑がゴール前に飛び込みながら左足で合わせますがこれも枠外。

そして83分。左サイドから辻川裕介が入れたクロスが逆サイドに流れると、このボールを拾うためペナルティエリア内に侵入してきた筒井を交代出場の甲斐史也選手が蹴ってしまいファウルの判定。しまねがPKを獲得します。

キッカーは佐藤。しかし佐藤の蹴ったボールはロックのGK熊野一樹選手が好セーブで弾き出し、しまねは勝ち越しのチャンスを逃してしまいます。

その後は両者共に決定機を迎えることができず、しまね1-1ロックのスコアで試合終了。

勝ち点1ずつを分け合う結果となりました。

感想

後半の修正

前半、ロックの守備ブロックに手こずりなかなかシュートに持ち込めなかったしまね。

第20節の高知ユナイテッドSC戦でもリードを許した後で守備を固められ、しまねは最後まで守備ブロックを崩すことができませんでした。

高知戦同様攻めあぐねて終わる可能性もありましたが、この日のしまねは後半頭から選手交代をしフォーメーションも修正して状況の打開を図っています。

先発の加倉が2トップの一角としてプレーしていたのに対し、交代出場の山本はトップ下に入って谷尾のワントップとしての役割をまず明確にしました。しまねは長短のパスをまず谷尾に当てることを選択するようになり、その谷尾のポストプレーが効いていたこともあって攻撃にリズムが出始めます。

前半はあまり見られなかった相手DFの裏を狙ったロングパスも頻繁に通るようになり、ロックがこの攻撃をかなり嫌がっている風にも映りました。

ハーフタイムで実信憲明監督は「ボールを前に集めよう」と指示を出したとのことですが、この的確な指示とそれを忠実に遂行できる選手たちの能力のおかげで後半の攻撃は見事に改善されています。

チームがまたひとつ確実に成長したことを伺わせる後半の修正劇だったと感じました。

PK

おそらくチーム内でPKのキッカーは佐藤と決められているのだと思いますが、実はPKに至るプレーの直前、佐藤は接触プレーで痛みしばらく起き上がれない状態でした。その後は問題なくプレーしていましたから尾を引くケガなどはなかったと思いますが、その痛んでいた佐藤がキッカーを務めるということで個人的には少しイヤな予感がしていたのも事実です。

痛んだことはPKには全く影響がなかったのかもしれません。しかし結果論ではありますがキッカーの選定はもう少し柔軟かつ慎重にやっても良かったのではないかと。

もちろんPKはくじ引きみたいなものですから誰がやろうが決まるときもあれば決まらないときもある。この日のPKに関しては止めたGKの熊野選手を褒めるべきで誰が悪いという話では全くありません。

ただ少し気になるところではありましたので、敢えて書かせていただきました。

戦績

しまねとは勝ち点1差で12位のロックとドロー。そして13位・FCティアモ枚方と14位・ソニー仙台FCが今節敗れたため、しまねの順位は11位のまま変わりません。

今節は降格圏に動きがあり、MIOびわこ滋賀クリアソン新宿との直接対決に敗れたため15位と16位の順位が入れ替わりました。

新宿が勝ち点16で15位、滋賀が勝ち点15で16位となっています。

しまねと新宿の勝ち点差は10。残り試合が共に7試合で直接対決も終えていることから成績面でしまねのJFL残留の見通しはかなり明るくなったと言えるかもしれません。

試合内容も良いので、ここからのしまねは何とか1つでも上の順位に行けるよう毎節しっかり勝ち点を積んでもらいたいです。

次節の対戦相手

次週は国体の開催でリーグ戦はお休み。神楽しまねは中国地区・島根県代表として国体に出場。こちらの大会でも好成績を期待しています。

そして次節は2022年10月8日(土)。武蔵野陸上競技場で6位・東京武蔵野ユナイテッドFCと対戦します。

過去の対戦成績はしまねの1勝3分け2敗。今季の前半戦、ホームで対戦した際は0-2でしまねが敗戦しました。

武蔵野陸上競技場で対戦する際はしまねの応援席に多くのしまねファン・サポーターが詰めかけ非常に心強く思ったものです。

今回もしまね応援席がファン・サポーターで埋まって賑やかになりますように。

そしてしまねが上位相手にしっかり勝ち点を積んで松江に帰って来てくれることを望んでいます。

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