マッチリポート(2022年)

【2022 JFL】第26節 MIOびわこ滋賀 vs FC神楽しまね

■第24回日本フットボールリーグ(2022)第26節

MIOびわこ滋賀 1-2 FC神楽しまね

2022年10月22日(土) 13:00
東近江市総合運動公園布引陸上競技場
観客 823人

【得点者】 38分 谷尾昂也(しまね) 50分 村上巧(滋賀) 78分 馬場将大(しまね)

【警告・退場】   14分 和田凌(滋賀)   21分 角田駿(滋賀)   62分 俣野亜以己(滋賀)   63分 髙畑智也(しまね)

前節まで12試合連続得点中と攻撃が好調な神楽しまね。一方でここ3試合で7失点と守備の方は安定感を欠いています。

今節はアウェイで最下位のMIOびわこ滋賀との対戦。

滋賀の総得点は18点とリーグ最少。果たしてしまねは滋賀を無失点に抑えることができたのでしょうか。

スターティングメンバー

FC神楽しまね

しまねのスタメンは前節・ラインメール青森戦と全く同じです。

リザーブに変化があり、前節メンバー入りしていた澤田理玖・澤島輝が外れ、替わって山本蓮・石川健太がメンバー入りしました。

MIOびわこ滋賀

滋賀は2022年9月27日に大槻紘士監督を解任し、第24節からはトップチームコーチだった東広樹氏が監督に就任し指揮を執っています。

フォーメーションは大槻前監督の時と同じ4-2-3-1

前節のスタメンからは1人変更があり、右SBの西口諒選手に替わって齋藤圭汰選手が起用されています。

試合経過

試合序盤、滋賀が積極的なプレッシングと縦に速い攻撃でペースを握りしまねを攻め立てます。

9分には左サイドからのクロスに和田凌選手が飛び込み決定的な場面を作りますが井上亮太が好セーブで弾き出し得点を許しません。

15分を過ぎたあたりから滋賀の圧力に慣れたしまねが反撃を開始。サイド攻撃を主体に滋賀のゴール前を脅かすようになります。

すると38分でした。左サイドの高い位置でボールを受けた馬場将大が中央の佐藤啓志郎にボールを預け、佐藤が滋賀DFの間にポジションを取っていた谷尾昂也にパスを送ると谷尾はワンタッチでDFライン裏に上手く抜け出し左足一閃。このシュートがゴール右隅に決まってしまねが先制。滋賀0-1しまね

その後も44分に髙畑智也がフリーで放ったシュートが僅かに枠を外れるなど追加点のチャンスがあったしまねでしたが得点とはならず、前半はこのまま滋賀0-1しまねのスコアで終了します。

後半になるとスタートから滋賀が攻撃の勢いを増し、しまねを自陣に押し込めるようになります。

後半5分、ペナルティエリア内で高見啓太選手のパスを受けた竹下玲王選手がエリア内の深い位置まで侵入して中央の村上巧選手へ折り返し。村上選手のシュートは対応に出たGK井上とCB2人(下村尚文・今村直也)の間をすり抜け、さらにはゴールをカバーしていた佐々木健人のクリアも及ばずゴールイン。滋賀1-1しまね。滋賀が勢いのままに後半早々同点に追いつきます。

その後も滋賀は攻撃の手を緩めずしまねゴール前で再三のシュートチャンスを得ますが、しまねの身体を張ったシュートブロックや井上の好セーブに阻まれ逆転することはできません。

後半立ち上がりから滋賀に押されていたしまねでしたが後半10分を経過したあたりから徐々に滋賀を押し返すようになります。

しまねは左サイドから度々チャンスを作り滋賀ゴール前に迫りますがサイドからのクロスボールが中に合わずシュートまでには至りません。

65分、しまねは直前のプレーでイエローカードを受けていた髙畑を下げ石川健太を投入します。

その後は両者一進一退の攻防が続き、迎えた73分。俣野亜以己選手のクロスに合わせた和田選手のシュートがゴールネットを揺らしますがこれは和田選手の位置がオフサイドとの判定。

このプレーの直後にしまねは2人目の選手交代。加倉広海に替えて田平謙を投入。田平はボランチに入り、佐藤が2列目の中央にポジションを変えました。

そして78分。しまねは右コーナーキックのチャンスを得ます。

菅本岳の蹴ったボールは逆サイドまで流れて行きますが、ここに居た馬場将大が迷わずボレーシュートを選択するとボールは鮮やかな軌道を描いてゴールに吸い込まれしまねに勝ち越し点。滋賀1-2しまね

83分にはしまねが最後の選手交代。佐藤に替えて遊馬将也、菅本に替えて山本蓮を投入します。この交代で山本は左SHに入り、石川が右SHに回りました。

この後は追加点のチャンスを伺いつつ滋賀の攻撃を慎重に封じたしまねが1点のリードを守り切り滋賀1-2しまねのスコアでタイムアップ。

しまねは第22節のソニー仙台FC戦以来、4試合ぶりの勝利を手にしました。

感想

勝負強さ

首尾良く先制して後半へ折り返したものの後半いきなり同点に追いつかれた時はホームで逆転負けを喫した高知ユナイテッドSC戦の悪夢を思い出してしまいました。

実際、同点になってからも滋賀の攻撃は勢いが衰えませんでしたし、その時間帯にもし逆転を許していたらしまねの今節の勝利はなかったかもしれません。しまねはよくそこで踏ん張ったと思います。

しまねと滋賀に極端な実力差があったとは思えず、勝負を分けたのは「勝てているチーム」と「勝てていないチーム」のメンタリティの差であったり、運を呼び込む力の差だったように感じています。

馬場将大の決勝ゴールなどあの距離であの体勢であれば多くの選手が力んで枠を外してしまうところですが、それがスーパーなゴールとして決まってしまう。もちろん本人の技術が優れていたからこその結果なのではありますが、別の見方をすれば「しまねに勝ち運があったから」とも言えますし「接戦をモノにする勝負強さが戻ってきたから」とも言えるでしょう。

いずれにしても拮抗した試合を制して4試合ぶりに勝ち点3が取れたのは何よりでした。

今季の残り4試合も、この勝負強さを発揮して勝ち点をどんどん積み上げていってもらいたいです。

戦績

しまねの順位は12位で変わらず。ただ上の順位に居る11位・ホンダロックSCと10位・高知ユナイテッドSCが勝ち点3を積めなかったため、11位との勝ち点差が、10位との勝ち点差がに縮まっています。

また最下位・MIOびわこ滋賀との勝ち点差が15に拡がり残り4試合で逆転不可能となったため、しまねは今季最下位にはならないことが確定しました。

降格圏の15位・クリアソン新宿との勝ち点差はのまま。もし次節しまねが勝利し、新宿が引き分け以下ですとしまねのJFL残留が確定します。

次節の吉報を願いたいところです。

次節の対戦相手

次節は2022年10月29日(土)。アウェイで首位・HondaFCと対戦します。

過去の対戦成績はしまねの1勝3分け2敗

今季の前半戦、ホームで対戦した際は0-0のスコアレスドローでした。

Hondaは言うまでもなく絶対王者ですし、優勝争いの渦中にありホームゲームということもあって非常に高いモチベーションで試合に臨んでくることでしょう。

しまねの過去2敗はいずれも複数失点を喫しての敗戦。言い換えれば1失点以下のロースコアに抑えれば勝ち点奪取の芽は十分にあります。

しまねが集中した堅固な守備を武器に上位を食う戦いをしてくれることを期待しています。

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