JFL大会方式発表
2022年2月10日、JFL事務局から2022シーズンの大会方式と全日程が発表されました。
既報の通り、2022シーズンにおいては2021シーズンに実施されたJFLと地域サッカーリーグ(以下、地域リーグ)の入れ替え戦は実施せず、JFLの最終順位と地域サッカーチャンピオンズリーグの成績によりJFL⇔地域リーグ間の入れ替えが自動決定するという従来の方式に戻っています。
入れ替えの方式
地域リーグからJFLへの昇格
地域リーグ側は原則全国地域サッカーチャンピオンズリーグの1位・2位の2チームがJFLに自動昇格となります。
全国地域サッカーチャンピオンズリーグ
◆全国9つの「各地域リーグ優勝チーム(9チーム)」と「全国社会人サッカー選手権大会ベスト4以上の上位3チーム(但しJFL入会を希望するチーム)」の計12チームがJFL昇格を懸け戦う大会。
◆上の条件で12チームに満たない場合は「Jリーグ百年構想クラブかつ地域リーグ2位」のチームに百年構想クラブ承認順に出場権が与えられる。
◆それでも12チームに満たない場合は各地域の輪番制により地域リーグ2位のチームに出場権を与える。
なお、2022シーズン全国地域サッカーチャンピオンズリーグの出場チームは次の記事にまとめています。
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参考全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2022 参加チーム・試合結果
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JFLから地域リーグへの降格
一方のJFL側は原則最終順位15位・16位の2チームが地域リーグへ自動降格となります。
但し、JFLからJ3への入会(昇格)チーム数によって降格枠は変動し、J3入会チームが1つ増えるごとに地域リーグ降格枠は1つ減ります。
JFLからJ3へ入会するための成績面での条件は
年間成績4位以上かつ百年構想クラブ上位2チーム
なので、最大2チームがJ3に入会する可能性があり、それぞれのケースをまとめると次のようになります。
■J3入会チームがない場合
・JFL15位・16位チームが自動降格
■J3入会チームが1チームの場合
・JFL16位チームが自動降格
■J3入会チームが2チームの場合
・JFLからの降格チームはなし
入れ替え方式についての印象
2021シーズンの入れ替え戦導入は、前年の2020シーズンにコロナ禍の影響でJFLからの降格がなかったことに伴う特例措置でした。
今季2022シーズンからは再び自動降格・自動昇格という従来の入れ替え方式に戻ったわけですが、地域リーグ側からするともちろん歓迎すべきことでしょう。
全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)で上位2位以内に入るのも大変なことなのに、2021シーズンはその先に入れ替え戦があり、さらにJFLチーム側の指定試合会場で一発勝負。引き分けの場合はJFLチームの残留という地域リーグチームにとってはとことん不利なレギュレーションを強いられました。2022シーズンは地域CLで2位以内になれば無条件でJFLに昇格できますので、昨季に比べて地域リーグチームの負担は格段に減ったと言えます。
また今季もJFL側にはJ3参入チーム数によっては「降格なし」という救済措置があるわけですが、過去を振り返ってみるとJ3創設に伴いJFLから複数チームがJ3に参入した2013年を除けば、JFL→J3参入チームは例年1チームのみに留まっています。従ってJFLで最下位になってしまうと降格リスクが格段に上がってしまうので、どのチームもそれだけは避けたいところです。
JFLからJ3への入会チームがどこになるのかも気になりますが、JFL⇔地域リーグ間の昇格・降格争いも目が離せません。
例年のことながら最後まで注目して見て行きたいです。
なお、JFL残留争いやJ3昇格争いの最新情報につきましてはこちらの記事をご参照ください。
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参考【2022】J3昇格・JFL残留 最新情報
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