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2020 JFL 第28節 松江シティFC vs FCマルヤス岡崎

2020年11月18日

松江市陸

2020 JFL 第28節
松江シティFC 1 - 0 FCマルヤス岡崎
2020年11月15日(日) 13:00 Kick off
松江市営陸上競技場
観客 641人

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スターティングメンバー

松江シティFC

松江スタメン

リザーブメンバー:
GK 池藤聖仁(#30)、DF 筒井俊(#13)・畝本諭(#15)、MF 馬場将大(#5)・佐藤啓志郎(#8)・菅本岳(#11)・那須甚有(#20)

井上亮太(#1)が第22節ホンダロック戦以来のスタメン復帰。3バックの左には辻川裕介(#28)が入り、左右のウィングバックは前節いわきFC戦では途中出場だった西村光司(#9)・佐々木健人(#2)がスタートから。また同じく前節途中出場でインサイドハーフに入った髙畑智也(#16)がスタメンでこのポジションを務め、試合途中でフォワードの位置に上がることが多い川中健太(#7)は試合開始から2トップの一角としてプレーすることになりました。

FCマルヤス岡崎

岡崎スタメン

リザーブメンバー:
GK 常澤聡(#21)、DF 江口和磨(#24)、MF サムエル・アウベス(#23)、FW 平井将生(#14)・髙橋優希(#18)・水野翔太(#25)

FCマルヤス岡崎のフォーメーションは3-5-2。
上記のように並べてみましたがトップ下に置いた細見選手はどちらかというとアンカー気味のポジションでプレーしていることが多かったように見えました。
2トップの1枚には徳島ヴォルティス・長野パルセイロなどでプレーした津田知宏選手。またリザーブメンバーにはガンバ大阪・アビスパ福岡でのプレー経験がある「浪速のアンリ」こと平井将生選手が控えています。

試合経過

前半

開始早々ペナルティエリア手前付近で岡崎にフリーキックを与え、嫌な雰囲気も漂いまししたが、ここを凌ぐとそこからはピンチらしいピンチもなく、ボールを支配しながら攻撃の回数を増やしていく松江。

この日の松江は選手たちの動きが良く、ショートパスのつなぎだけでなく前線へのロングボールや左右の大きなサイドチェンジを効果的に混ぜながら攻撃を組み立て、岡崎陣内へ攻め込みます。

18分、相手選手との接触で頭部を負傷した佐々木健人(#2)が治療のため一旦外に出ますが、テーピングに時間がかかり、しばらくの間松江は10人で戦うことに。この時間帯はスタンドから見ていて少しイヤな感じはしましたが、選手たちは落ち着いてプレーを続け失点もミスもなく乗り切ります。

ここまで全般的に岡崎のプレスがあまりキツくないことや、守備時のフォーメーションが崩れて時折広大なスペースが出来ることもあって、松江は比較的自由にボールを持てているという印象でした。

そして迎えた35分、自陣センターサークル付近から垣根拓也(#4)がディフェンスラインの裏を狙って前線へロングフィード。岡崎ディフェンダーの間を上手く抜け出した酒井達磨(#19)がこのボールに追いつくと右足を振り抜きダイレクトシュート!ゴールが決まって松江シティ先制。松江1ー0岡崎となります。

先制後もボールを支配し続ける松江。
一方で岡崎はなかなか攻め手が無く、松江ディフェンス陣に脅威を与えることができません。
42分に津田選手がペナルティエリア内でフリーでシュートを打つシーンがありましたが僅かに枠を外れます。岡崎の前半のシュートはこの1本のみ。

前半は終始松江ペースで終了。
松江1ー0岡崎で後半へ折り返すことになります。

後半

後半スタートから岡崎は一気に3人替え。
3バック中央の大塚選手の位置にサムエル・アウベス選手。インサイドハーフの細見選手の位置に江口選手。そしてフォワードの林選手に代えて平井選手が投入されます。

47分、いきなり松江の大ピンチ。
岡崎・寺尾選手がセンターライン付近から前方にロングフィード。平井選手が対応に来た加藤秀典(#39)をかわしてペナルティエリア内で完全にフリーになり、GK・井上亮太(#1)と1対1の状態でシュート。しかしこれは井上が右足に当てて弾き出すナイスセーブ!

すると直後に今度は松江にビッグチャンス。
岡崎スローインの流れで松江陣内にこぼれてきたルーズボールを辻川裕介(#28)がダイレクトで前線の酒井達磨(#19)へロングパス。酒井は岡崎のディフェンダーを置き去りにしてこのボールをコントロールするとGK・角井選手と1対1。完全に1点モノの場面でしたが、大事に行こうとGKをかわし右サイドに流れながら打ったシュートが残念ながらサイドネットにかかってしまいゴールならず。

その後は松江のロングボールを主体にした攻撃が功を奏し、度々ゴール前のシーンを作り出しますがあと一歩というところでシュートにまでは至らず。

64分に松江は最初の選手交代。
佐々木健人(#2)の頭部止血用のテーピングが外れたところで菅本岳(#11)が代わって右ウィングバックに入ります。

そして後半飲水タイム明けの69分には酒井達磨(#19)に代わって佐藤啓志郎(#8)が投入されます。
佐藤は昨季、ボランチ・サイドハーフ・ウィングバックを務めた中盤のプレイヤーでしたが、この日は何とフォワードでの起用です。

岡崎は72分、4人目の選手交代。
フォワードの津田選手に代えて水野選手を投入します。

リードしている松江は前に人数をかけず、岡崎のビルドアップ時には2トップの川中・佐藤がしっかりチェックに入り岡崎の攻撃を遅らせます。
松江は攻撃の際も機を見て前にロングボールを送るというリスクを負わない戦法を取って、虎の子の1点を守り切るという意識が徐々に高まっているようでした。

松江は82分に田平謙(#31)に代えて畝本諭(#15)を投入。

そして岡崎は85分に5人目の交代。
左ウィングバックの伊藤選手に代えて髙橋選手を送り込み、交代カードを切り終えます。

アディショナルタイムの3分間は岡崎の波状攻撃を受け一方的に押し込まれた松江でしたが、GK・井上を中心に全員が高い集中力で最後まで岡崎にゴールを割らせず、結局松江1-0岡崎のスコアでタイムアップ。
松江は今季13試合目にして初の無失点試合
順位も8位に上がり、トップハーフの位置に返り咲きました。

戦評

この日の松江シティは全員がハードワークし、パスが良く回っていましたし球際での粘りもありました。
守備においては相手にボールが渡ると複数の選手でボールホルダーを囲んでボールを取り切るということが徹底されており、またどこでボール奪取するかチームとしての共通理解もできているように思われました。
今季初のクリーンシートで試合を終えているから当然なのですが、守備に関しては今季一番の出来だったと思います。

攻撃についてはシンプルにロングボールを使ったり、パスをつないでビルドアップしたりということが明確な意図を持って使い分けられており、攻撃の手詰まり感がありませんでした。選手間の意思疎通が十分に図れていた結果だと思います。
実信監督は完敗した前節いわきFC戦から一週間で攻守両面をきっちり修正してくれました。

ただFCマルヤス岡崎のチームコンディションがあまり良くなかったことは割り引いて考えないといけないのかもしれません。
岡崎は移動疲れの影響なのか松江の選手へのプレスも然程強度が無く運動量も多くなかったので、特に前半は松江の選手が自由にボールを持てる機会が多かったように感じました。
松江の復調が本物なのかは次節の上位HondaFCとの対戦で見極める必要がありそうです。

酒井達磨

酒井は今季9得点目を上げ、得点ランキングの単独トップ。2位の選手と2ゴール差をつけ残りはあと2節。得点王の可能性も十分見えてきました。

松江シティの昨季のトップスコアラーは宮内寛斗選手(現ヴェルスパ大分)で9得点。これはもちろん30試合(宮内選手の出場は29試合)の結果ですが、酒井13試合で昨季のチーム最多得点者の得点数と並びました。

今季の酒井は足元の技術良し、ポストプレー良し、裏抜け良しとフォワードとして万能型のプレーを見せており、昨季を大ケガで棒に振った悔しさを完全に晴らす活躍をしています。
たらればの話になりますが、昨季も酒井が居てくれてたら松江シティもあそこまで残留争いに苦しまなかったかもしれません。

昨季の酒井自身の悪夢を払拭するためにも、是非とも得点王のタイトルは獲って欲しいものです。

もちろんまずはチームの勝利あってのゴール。
次節11月21日(土)は早くも今季ホーム最終戦
強豪・HondaFCとの対戦になりますが、松江のお客さんを楽しませるプレーを最後まで貫いて「ホームで強い松江シティ」の総仕上げを期待したいです。

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