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【2021 JFL】第4節 FCティアモ枚方 vs 松江シティFC

2021年4月5日

プロモーションを含みます

枚方市陸

2021 JFL 第4節
FCティアモ枚方 1 ー 1 松江シティFC
2021年 4月 3日(土) 14:30 Kick off
枚方市立陸上競技場
観客 386人

前節、ホーム開幕戦で今季JFL初勝利を飾った松江シティ。

今節は大阪府枚方市に乗り込んでのアウェイゲームです。

対するFCティアモ枚方は今季JFLに初昇格。チョ・ヨンチョル、田中英雄、二川孝広などJリーグで名を知られた選手たちを擁し、監督は名古屋グランパスなどで活躍した小川佳純、GMは小川監督と名古屋で同期入団の巻佑樹という、選手・スタッフ共に非常にJリーグ色の濃いクラブです。

今季同期昇格のFC刈谷が第3節終了時点で未だ勝利が無いのに対し、ティアモ枚方は2試合消化時点で既にJFL初勝利を挙げています。

昇格組とは言え決して侮れない相手。しかも松江シティにとっては鬼門アウェイでの一戦です。アウェイの苦手意識を払拭するためにも絶対に負けられない大事な試合となりました。

スターティングメンバー

松江シティFC

松江シティスタメン

前節、前半で負傷交代した馬場悠に代わり、今節のFWには今季リーグ戦初出場となる那須甚有を抜擢。

またインサイドハーフの1枚を佐藤啓志郎に代えて田平謙。佐藤はベンチメンバーからも外れ、代わって桃井紳伍が今季初のメンバー入りをしました。

FCティアモ枚方

枚方スタメン

ティアモ枚方はワントップにチョ・ヨンチョル選手を置いた4-2-3-1の布陣。

前節ボランチを務めた田中英雄選手はベンチスタートとなり、代わって前節では攻撃的なポジションでプレーした井上翔太選手が1列下がってボランチに入りました。

井上選手が前節務めたポジションには小谷健悟選手、2列目の真ん中には佐藤諒選手に代わって久保田駿斗選手が起用されています。

試合経過

前半

開始3分にいきなり松江のチャンス。

左サイドを駆け上がった菅本岳が遠目の位置から右足でシュート気味のクロスボールを放つと、ボールはクロスバーをかすめた後、ポストに当たって跳ね返り詰めていた田平謙の前に。

田平はこれをヘディングで押し込みますが、ボールはGKキローラン菜入選手の正面。

5分にも髙畑智也からのパスを相手DFを背負いながら巧みなトラップでゴール前のスペースへ抜け出した遊馬将也がフリーでシュートを放ちますが、惜しくも相手選手に当たって僅かに枠を外れてしまいます。

序盤は松江が押し込む時間が多く、枚方はなかなかボールキープができなかったのですが、10分を過ぎたあたりから徐々に枚方の攻撃時間も増えて来ます。

15分には左サイドからのクロスに飛び込んだチョ・ヨンチョル選手がフリーでヘディングシュートを放ちますが、僅かにクロスバーの上。

そして18分。松江がキープしていたボールをパスミスをきっかけに奪った枚方が後方からビルドアップ。前線に送られたボールを宮内真輝がクリアしますが、これが井上翔太選手への浮き球のパスになってしまいます。井上選手がこのボールをゴール正面のスペースにヘディングで送ると、ここに駆け込んできた小谷健悟選手が左足でダイレクトにシュート。これが決まって枚方が先制点。枚方1-0松江となります。

松江としてはミスが絡んでの非常に勿体ない失点を喫してしまいました。

それでも松江は気落ちすることなく積極的な攻撃を仕掛け続け、26分には中央でフリーになった田平が僅かに枠を外れる惜しいミドルシュートを放つなど、得点の気配を消すことはありません。

しかし枚方のプレスの前に松江はなかなか思い通りにパスを繋ぐことができず、序盤に見せたようなスムーズな攻撃には至らず。それどころか度々カウンターを受けてコーナーキックを与えるなど、ペースとしては枚方やや優勢で前半を終えます

後半

後半スタートから松江シティは2枚替え。

FWの那須甚有に代えて堀田佳佑、右ウィングバックの澤島輝に代えて桃井紳伍を投入します。

この交代で桃井はのウィングバックに入り、菅本はのウィングバックに回りました。

後半立ち上がりはペースを掴みかけた松江でしたが、枚方は縦に速い攻撃を繰り返して再三ゴール前のシーンを作り出し松江に主導権を渡しません。

枚方は幾度か決定機を迎えますが松江の守護神・井上亮太が好セーブを連発して立ちはだかり決して追加点を許さず。辛抱強く味方の反撃を待ちます。

すると徐々に松江の左サイドからの攻撃が機能し始めます。

交代出場の桃井は度々左サイドを突破して中央へのクロスを試みるようになり、枚方ゴール前のシーンも増えて来ました。

同じく交代出場の堀田も相手ボールを果敢にチェイスしてプレッシャーを与え、枚方のビルドアップを容易には許しません。

時間経過と共に松江のボール保持率が上がり、松江に主導権が傾いてきた69分、実信憲明監督が勝負の2枚替え。

インサイドハーフの髙畑に代えて山本蓮、FW遊馬に代えて伊能玲生を投入します。

ここまで選手交代のなかった枚方・小川佳純監督は77分になってから一気に3枚替え。

小谷選手・久保田選手・チョ選手を下げ、佐藤選手・田中選手・松本選手を投入。

その直後の79分でした。

左サイド・ペナルティエリア手前で田平のパスを受けた桃井が中央にクロス。

このボールを伊能が相手選手と競り合いながら頭でねじ込み松江が追いつきます。

枚方1-1松江

さらに82分には松江陣内からのロングフィードに抜け出した堀田が決定的なシュートを放ちますが、これはポストに嫌われ得点にならず。

なかなかプレスに行けなくなった枚方を松江は最後まで攻め立てますが、結局ゴールが生まれることなくタイムアップ。枚方1-1松江試合終了となりました。

戦評

シュート数が枚方19本、松江14本と打ち合いになったこの試合ですが、挙げた得点は両者1点ずつ。

お互いにGKのファインセーブがありましたし、枠を捉えられないシュートも数多くありました。決定力という点で枚方も松江も課題を残してしまった感があります。

試合のポイントとなったのは間違いなく松江の選手交代でしょう。

前半、松江の左サイドからの菅本の突破には枚方の右サイドの選手が随分手を焼いているように見えました。

そこで実信監督は左WBにフレッシュな桃井を後半頭から起用し、左サイドのさらなる活性化を試みます。

目論見通り、後半が進むにつれて松江の左サイドからの攻撃が奏功するようになり、そこで実信監督はさらにメンバー交代を敢行。高さのある伊能をピッチに送り出すことにします。

結果として交代出場の桃井がアシスト、伊能がゴールを決め実信采配的中です。これは監督冥利に尽きるでしょう。

前節の奈良クラブ戦と今節を見て、実信監督の采配が昨季に比べると実に「こなれて」きたという感想を持ちました。選手起用・選手交代に迷いが見えませんし結果もそれなりに出ているわけで、これは非常に頼もしいな、と。

もちろん、まだ3試合を消化しただけなので長いシーズンを通してどうなるかはまだわかりません。

それでもやはり期待はしたいです。

あと印象に残ったのは松江シティの選手たちが最後まで逆転ゴールを狙い、勝ち点3への執念を見せたことですね。

残念ながら逆転とはなりませんでしたが、先制されながらもアウェイゲームをドローに持ち込み勝ち点1を奪取したことは十分評価できます。

逆転できなかった悔しさも、きっと次節以降の糧となることでしょう。

次節の対戦

次節はホームでヴィアティン三重戦。

昨季は松江シティが勝利しましたが、策士・上野展裕監督が今度はお返しとばかりに爪を砥いでいることと思われます。

また昨季JFL得点王・酒井達磨選手がここまでノーゴールというのも何やら不気味です。今季初ゴールが古巣・松江シティから、ということにならないよう、松江の選手たちには絶対に得点を阻止してもらいたいですね。

ホームで強い松江シティを継続するために、次節の勝利を大いに期待したいです。

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