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【2021 JFL】第12節 いわきFC vs 松江シティFC

2021年6月14日

プロモーションを含みます

敗戦イメージ

2021 JFL 第12節
いわきFC 3 ー 1 松江シティFC
2021年 6月13日(日) 13:00 Kick off
いわきグリーンフィールド
観客 1,208人

松江シティの今節の対戦相手は、今季ここまで11試合を消化し未だ無敗で首位を走るいわきFCです。

スターティングメンバー

松江シティFC

松江シティスタメン

松江シティのスタメンは前節・鈴鹿戦と全く同じです。

リザーブメンバーも伊東稜晟に代わって佐藤啓志郎がメンバー入りした以外は前節と変わりません。

いわきFC

いわきFCスタメン

いわきFCの基本フォーメーションは4-4-2のはずでしたが、今節は松江シティと同じ3バックを採用しています。

松江の前線が1トップ2シャドーであるのに対し、この日のいわきは前線にFWを3枚並べた3トップにしていたようです。

従ってフォーメーション表記は3-4-3

今季松江シティは初めて3バックのチームと対戦することになりました。

試合経過

前半

ホームのいわきが試合開始から勢いを持って攻め込んで来ると予想していましたが、実際はそこまで圧力はかけて来ませんでした。

首位チーム相手に防戦一方の展開も覚悟していましたが、松江が自陣にこもりきりになることもなく、球際の強さも随所に見せほぼ互角の戦いを繰り広げます。

松江は守備陣が踏ん張っていわきの攻撃を跳ね返すものの、ディフェンスラインが低く中盤が間延びしているため前線にボールがつながらず、なかなか攻撃のリズムが出ません。

一方のいわきも要所でパスの正確性を欠き、松江に脅威を与えるには至りません。

主導権争いに終始する前半、双方ともに決定機もピンチもなく淡々と時間が経過。

いわきは遠目の位置からでも強引にシュートを放つ場面はありましたが、松江はシュートの機会がなく前半のシュート数いわき3本に対し、松江は0本

そのためややいわきが押し気味に試合を進めている印象を残して前半が終了します。

後半

後半開始時にまずいわきが最初の選手交代。

右ウィングの古川選手に代えて平岡選手を投入します。

後半になると松江がボールを保持できる時間ができ始め、セカンドボールの回収率も上がってシュートを打てるようになってきます。

50分あたりの時間帯は松江が波状攻撃を仕掛ける場面もあり、先制点の気配も感じられました。

逆にいわきは前半から続いている要所でのパスミスが後半も散見され、波に乗ることができません。

そこで実信憲明監督は攻撃をさらに活性化するため61分に選手交代。

髙畑智也に代えて佐藤啓志郎澤島輝に代えて佐々木健人を投入します。

この交代で佐々木が右のウィングバックに入り、菅本岳が左のウィングバックに回ります。

いわきも63分、左ウィングの岩渕選手を下げ吉澤選手を投入。

そして迎えた66分、センターライン付近から宮本選手が松江ゴール前にロングボールを放り込むと松江のフィールドプレイヤーが誰も対処に行かず、吉澤選手に完全にフリーでシュートを打たれてしまいます。

GK井上亮太は全く為すすべがなく、ゴールが決まっていわき1-0松江

リプレイで何度見直しても、なぜあんなことが起きてしまったのか実に不可解。

この理由はプレーしていた選手たちのみぞ知る、といったところでしょうか。

いずれにしてもこの時間まで無失点で凌いでいた松江でしたが、ミスの絡んだ非常に手痛い失点を喫してしまいました。

さらにその5分後の71分、意気消沈の松江に更なる追い打ちがかけられます。

左CBの馬場将大が左サイドに展開しようとしたボールが菅本の身体に当たってしまい、バスケス・バイロン選手のところにこぼれてしまいます。

バイロン選手は松江DFラインの裏へスルーパスを送ると、ここに走り込んだ吉澤選手が最後はGK井上も交わしてゴール。いわきに追加点でいわき2-0松江となります。

松江としては実に不運な形で相手のショートカウンターを許してしまいました。

2失点目を喫した後の74分に松江は一気に3枚替えを敢行。

川中健太に代えて山本蓮筒井俊に代えて遊馬将也伊能玲生に代えて堀田佳佑を投入。

するとこの交代直後の最初のプレーでした。

垣根拓也がいわきゴール前に送ったロングボールが相手DFとGKの間の絶妙な位置に落下し、これをコントロールした佐々木健人がゴール右隅にシュートを決めていわき2-1松江

佐々木はこれが嬉しいJFL初ゴール

残りまだ15分以上ある時間帯でしたので松江には十分に追いつくチャンスはありました。

80分過ぎてからはややオープンな展開となり、どちらにも得点が生まれる可能性はありましたが結局勝敗の決着を付けたのはいわきの方でした。

91分、松江ペナルティエリア手前の絶好の位置でフリーキックを獲得したいわき。キッカーの山下選手が蹴ったボールに米澤選手が頭で合わせてゴール。いわき3-1松江

これでとどめを刺された松江は昨季と同じ1-3のスコアで敗戦。

昨季の雪辱を果たすことはできませんでした。

戦評

敗戦結果

今季無敗の首位・いわきFCが相手ですから、敗戦は想定内でしたし妥当ともいえる結果だったかもしれません。

しかし圧倒的な力の差を見せつけられたわけではないですし、最後の失点を除けばミスや不運による失点ですので悔しさが残るのも正直なところです。

もちろん「ミス」や「運」も含めての実力ですから、今の力関係で言えば松江よりもいわきの方が上というのは紛れもない事実でしょう。

ポジティブな要素を挙げるとすれば、零封で終わらず1点取ったところでしょうか。

3失点目が無く1-2で終えられていればその1点の価値もさらに上がっていたのですが…。

フォーメーション変更

この試合、松江シティは戦況に応じて目まぐるしくフォーメーションを変更しています。

74分に山本・遊馬・堀田を投入した際は、垣根をアンカーに置いた開幕時の3-3-2-2に。

松江3-3-2-2

さらに試合の最終盤、高さのある松下大祐を最前線に上げパワープレーを仕掛けた際は3-4-3の布陣にしています。

松江3-4-3

垣根アンカーの3-3-2-2は長らく親しんだフォーメーションですから違和感はないのですが、DFの松下を最前線に上げるというオプションには正直驚きました。

元々田中前監督の時代から松江シティはパワープレーを発動することがまず無かったので、こうしたアプローチはとても新鮮に映ります。

得点と言う結果こそ出ませんでしたが非常に面白い取り組みですし、色々な武器を磨き整えて今後の戦いに臨んでもらえたらと思います。

次節の対戦相手

次節は6月20日(日)、ホームでFCマルヤス岡崎との対戦です。

岡崎は12試合を消化して勝ち点13の11位。

松江シティは11試合を消化し岡崎と同じ勝ち点13ですが、得失点差の関係で順位は12位。

過去の対戦成績は松江シティが1勝2敗と負け越していますが、今季の成績で比べてみると両者の力はほぼ拮抗していると言えるでしょう。

松江シティとしては連敗は絶対にしたくないですし、ホームゲームですので勝ち点3をノルマとしたいところです。

いわきFC戦敗戦の嫌な雰囲気を払拭する快勝を期待しています。

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