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【2021 JFL】第2節 ソニー仙台FC vs 松江シティFC

伊達政宗像

2021 JFL 第2節
ソニー仙台FC 3 - 0 松江シティFC
2021年 3月21日(日) 13:00 Kick off
ユアテックスタジアム仙台
観客 130人

開幕節試合のなかった松江シティにとっては待望の2021シーズン開幕戦です。

試合開催地・宮城県仙台市は試合日の2日前に緊急事態宣言が発令となり、この試合は急遽【有観客試合における「超厳戒態勢試合」】として開催されることになりました。

また試合日の前日夜には宮城県沖を震源とする震度5強の地震が発生。近隣住人はもとより現地入りしている松江シティ選手・スタッフの安否が心配されましたが、早い時間に全員の無事が確認でき、また地震による被害自体もそれほど大きくなかったのは幸いでした。

不測の事態が次々と起こる中、試合開催に向けて奔走していただいたソニー仙台スタッフの皆さま、ありがとうございました。感謝申し上げます。

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スターティングメンバー

松江シティFC

松江シティスタメン

松江シティのフォーメーションは昨季同様中盤の底にアンカーを置く3-3ー2-2

大卒ルーキーの宮内真輝、松下大祐、澤島輝、伊能玲生をいきなり開幕スタメンに抜擢。

ガイナーレ鳥取から移籍加入の山本蓮と合わせて5人の新戦力がスタメンに名を連ねました。

昨季までレギュラークラスだった佐々木健人、筒井俊、佐藤啓志郎、髙畑智也をベンチに追いやっての起用ですから、実信憲明監督の期待の程が伺えます。

またリザーブメンバーには遊馬将也、堀田佳佑と2人の新加入選手が入っています。

その他特筆すべき点としては、昨季のウィングバックでプレーする機会が多かった菅本岳が今節はのウィングバックに回っています。

ソニー仙台FC

ソニー仙台スタメン

ソニー仙台のフォーメーションは4-2-3-1

開幕節・Honda FC戦でスタメンだった2列目の吉川選手を佐藤碧選手に、金井冬士選手を松本拓海選手に替えてきました。

試合経過

立ち上がりからソニー仙台がボールを支配し松江シティ陣内に攻め込みます。

序盤の松江はソニーの攻撃の圧力をまともに受けてディフェンスラインが下がってしまい、前方にクリアするのが精一杯。

前線に人数が居ないためクリアボールも常にソニーが拾い、そこからまたソニーの攻撃が続くという展開。

しかし17分あたりからソニーの圧力に慣れ始めた松江が徐々に相手陣内でプレーできるようになり、そこからは一方的に押し込まれるようなことはなくなります。

両者一進一退の攻防が続くが全般的にソニーの方がやや優勢で、松江はいつ失点しても不思議ではない状況に追い込まれます。

前半を何とか無失点で切り抜ければ勝ち点奪取の可能性も見えてくる松江は守備陣が良く踏ん張り、狙い通り相手に得点を与えることなく前半終了

とは言え前半のソニーのコーナーキックは7本、直接フリーキックは6本にもなっており、これだけセットプレーの機会を与えると相手のキック精度も上がってくるため、そこは少々イヤな雰囲気を感じつつ後半を迎えることになります。

後半は松江のキックオフでスタート。

後半開始直後、ソニー陣内に攻め込んだ松江は山本蓮がペナルティエリア外から強烈なミドルシュート。

相手GKが弾いたボールに伊能玲生が詰めてシュートを狙いますが相手DFに当たって枠外に。

勢いを持って攻め込み、ゴールの可能性を感られただけに「これが入っていれば」と思わずにはいられないシーンでした。

ソニーの先制点が入ったのは52分

佐藤碧選手のコーナーキックを松江の選手がクリアしますが、これが福宮選手→荻原選手と渡り最後は荻原選手がゴールに流し込んでソニー先制

松江の選手が数多くゴール前を固めていたのですが、その壁をすり抜けるようにボールはゴールに吸い込まれてしまいました。

追いつきたい松江はその後攻勢に出ます。

ソニーは失点しないよう慎重に守りを固め、どちらかというと受けに回って松江の攻撃を凌ぎます。

先制点が入ってからは松江がソニー陣内でボールを回す時間が目に見えて増えてきました。

ここが勝負所と見た実信監督は62分、山本蓮に代えて佐藤啓志郎伊能玲生に代えて堀田佳佑を投入し攻撃の圧力を更に強めようとします。

しかしながらその後得点を奪ったのはソニーの方でした。

67分、ソニー陣内の深い位置から前方に送られたロングフィードをセンターサークル付近で受けた佐藤碧選手が上野選手に頭で送り、上野選手は左サイドのスペースへ駆け上がってきた藤原選手にラストパス。

そのままドリブルで松江ゴール前まで持ち上がった藤原選手はGK井上亮太との1対1を制し追加点。

前掛かりになっていた松江の裏をかく見事なカウンターが決まり、ソニー2-0松江と2点差に。

直後の69分には、ペナルティエリア内でクリアに行った垣根拓也の足が飛び込んできた藤原選手の足にかかって藤原選手が転倒。PK献上となります。

71分、このPKを藤原選手が決めてソニー3-0松江。試合の大勢が決まってしまいました。

何とか1点でも奪って一矢報いたい松江でしたが、最後までソニーのゴールネットを揺らせず結局ソニー3-0松江試合終了

2021シーズンの松江シティはアウェイの地で黒星スタートとなりました。

戦評

率直な感想は「ソニー仙台、強し」。これしかないですね。

昨季の開幕戦はホーム・浜山で対戦し、松江シティが2-1で勝利しました。

このときのソニーはまだ本調子ではなく、その後もしばらくは不安定な戦いを続けていたのですが、今節のソニーは開幕直後からしっかり仕上がっていると感じました。

チームとして「攻める時間」「守るべき時間」の共通理解ができていますし、特に2点目のカウンターに見られるようにゴールに至るまでの絵を全員が共有し頭に描けているのは非常に大きな強みだと思います。

一方の松江シティ。

スコアが0-3なので一方的にやられたような印象になっていますが、実際は松江にも良い時間帯はありましたし決してワンサイドゲームだったわけではありません。

シュート数もソニー6本に対し松江は5本。大きな差はないのですが、ただ決定力という点で劣っていたのは事実と言えるでしょう。

もうひとつ気になったのは大卒ルーキーの経験値。

何しろ今節は彼らが初めて体験するJFLでの真剣勝負。要求される判断の速さに若干戸惑っているようにも見受けられました。

とは言え最初の試合で強豪相手に埋めるべきギャップの深さを体感できたのは間違いなく財産になったと思います。あとは如何に早く自分に不足していたポイントを修正できるか、です。

もしかすると実信監督はそれを見越して敢えて大卒ルーキーを開幕ゲームで大量起用したのかもしれません。

もちろん「育成」だけが目的ではなく、彼らの能力を認めた上で勝算あっての起用とは思いますが。

0-3負けというスコアは厳しい結果でしたが、大事なのはこれを引きずらないことですね。

強豪ソニー仙台相手のアウェイゲームなのでこの結果は止む無しと捉え、次節ホームゲームに向けて早く気持ちの切り替えをすべきでしょう。

昨季の「ホームで強い松江シティ」を今季も継続・確信するためにホーム初戦は極めて重要です。

3月27日(日)松江市陸での奈良クラブ戦。

今季の初勝利を大いに期待しています。

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