マッチリポート(2022年)

【2022 JFL】第22節 ソニー仙台FC vs FC神楽しまね

■第24回日本フットボールリーグ(2022)第22節

ソニー仙台FC 0-3 FC神楽しまね

2022年9月17日(土) 15:00
みやぎ生協めぐみ野サッカー場・Bグラウンド
観客 160人

【得点者】 23分 谷尾昂也(しまね) 45+1分 今村直也(しまね) 48分 髙畑智也(しまね)

4連勝後、2試合連続で逆転負けを喫し2連敗中のFC神楽しまね

今節は同勝ち点で並ぶソニー仙台FCとのアウェイゲームです。

資金難のため三重・大阪へは試合当日のバス移動をせざるを得なかったしまねですが、今回の仙台遠征では緊急支援金や試合会場で集まった募金のおかげで宿泊・飛行機移動が可能になったとクラブ公式ツイッターで御礼と報告がありました。

ご支援いただいた皆さまにはあらためて心より感謝申し上げます。

スターティングメンバー

FC神楽しまね

右のSBが佐々木健人から筒井俊に替わり、佐々木はリザーブに入りました。前節筒井が務めていた左SBは辻川裕介が務めます。

リザーブメンバーから澤島輝が外れ、今回は6人の控え選手で試合に臨みます。

ソニー仙台FC

ソニー仙台は4-3-3のフォーメーション。

前節の東京武蔵野ユナイテッドFC戦からDF1人・MF1人・FW2人と計4人の選手を入れ替えています。

試合経過

立ち上がりから互角の攻防を繰り広げる両チームでしたが、時間経過と共に徐々にしまねが好機を作り出すようになります。

10分、ソニーのパスを高い位置でインターセプトした髙畑智也が前線に攻め残っていた谷尾昂也にパス。谷尾のシュートは前に出てきたGK佐川雅寛選手にブロックされますが、跳ね返りのボールを今度は髙畑が収めGK不在のゴール目掛けてミドルシュート。しかしシュートにやや力がなく、ソニーDFが易々とクリア。

さらに20分、最終ラインの福宮弘乃介選手がGKへバックパスしようとした際に加倉広海がプレッシャーをかけてボールを奪取。そのままGKと1対1というビッグチャンスを迎えましたが、加倉は最後にGKを交わしきれず佐川選手にセーブされてしまいます。

そして迎えた23分。しまねのスローインからソニーゴール前で混戦が発生すると、最後はこぼれ球を谷尾がゴールに蹴り込みしまねが先制。ソニー0-1しまね。しまねはこれで7試合連続の先制点

しまねはその後も押し気味に試合を進めソニー陣内に攻め込んで攻撃を続けます。

ソニーは30分、カウンターから佐々木敦河選手がミドルシュートでゴールを狙いますがGK井上亮太が間一髪弾き出してゴールを割らせません。

34分にはしまねがペナルティエリア手前のほぼゴール正面の位置でフリーキックを獲得。しかし菅本岳が蹴ったボールは僅かに枠を外れ得点とはならず。

38分、ソニーはしまねのパスをカットするとカウンターに移行。最後は内野裕太選手が枠を捉えた決定的なシュートを放ちますがまたも井上が右手一本で弾き出ししまねのピンチを救います。

このまましまねの1点リードで折り返すかと思われた前半アディショナルタイム。

自陣でソニーのボールをインターセプトしたDFの今村直也が谷尾にボールを預けるとそのまま前線にオーバーラップ。

ボールは谷尾→菅本→加倉と渡り、最後は加倉の折り返しを受けた今村が左足でゴールを決めてしまねに追加点。ソニー0-2しまね

しまねが点差を2点に拡げて前半が終了します。

後半頭からソニーは左ウィングの瀬尾純基選手に替えて藤原元輝選手を投入。

反撃に出たいソニーでしたが得点を奪ったのはしまねの方でした。

48分、筒井俊が前方にボールをフィードするとボールは福宮選手の手前に落下しバウンド。福宮選手はヘディングでクリアしようとしますが目測を誤りかぶってしまいます。このルーズボールを拾った髙畑が相手DF3人に囲まれながらも冷静にコースを狙ったシュートを決めてしまねに3点目。ソニー0-3しまね

その後はお互いが攻め合い一進一退の攻防が続きますが、ソニーが63分に二枚替え(平田健人選手→吉森恭兵選手、秋元佑太選手→山田新平選手)をした辺りからソニーの攻勢が段々と強まって来ます。

72分にしまねは最初の選手交代。左SHの髙畑に替えて田平謙を投入。

75分、ソニーの波状攻撃を受けていたしまねはペナルティエリア内でハンドがあったということでPKを献上

キッカーは交代出場の藤原選手。しかし藤原選手が中央寄りに蹴ったボールは左に飛んだ井上が右足で蹴り出して見事にセーブ。ソニーはどうしてもゴールが奪えません。

80分、しまねは二人目の選手交代。加倉に替えて遊馬将也を投入。

試合も最終盤になるとソニーがひたすら猛攻を続けしまねがこれを耐えるという展開に。

後半アディショナルタイムに菅本を下げ佐々木健人を投入したしまねは最終ラインを5バック気味にしながらソニーの攻撃を最後まで粘り強く封じ、ソニー0-3しまねのスコアでタイムアップ。

しまねは3試合ぶりのクリーンシートで連敗を2でストップ。連敗中というイヤな雰囲気を払拭する快勝です。

感想

攻撃

3得点を奪い無失点で勝利と攻守に文句のつけようがない結果を残した神楽しまね。

連敗した過去2試合では先制点を取っても追加点が奪えないまま逆転を許してしまいましたが、この日の試合では前半アディショナルタイムという絶好の時間帯に2点目が取れましたし、後半早々に髙畑智也がソニーのミスを見逃さず3点目のゴールを奪って相手の出鼻をくじいたのも効果的でした。

2点目のカウンターのシーンは今村直也の判断が非常に素晴らしかったです。数的有利を作り出すためにCBでありながら果敢に前線へ駆け上がり最後はゴールを決める。今村は守備だけでなく攻撃においても大きな仕事をしてくれました。

3点目を決めた髙畑は試合を通して好パフォーマンスを披露。一時期はスタメンから外れることも多かった髙畑ですが川中健太選手の移籍に伴いスタメンに定着するようになってから尻上がりに調子を上げてきました。リザーブに甘んじていた時期は途中出場しても昨季のようなキレのあるプレーが鳴りを潜めていた髙畑。ようやく本来の調子を取り戻したようで今後もしまねの攻撃を牽引する存在になってくれることは間違いないでしょう。

守備

この日の守備に関しては井上亮太の活躍抜きには語れません。

再三の好セーブが光りましたし何と言っても白眉は後半のPKストップの場面。

PKのキッカーを務めた藤原元輝選手は実はしまねキラー。しまねはソニーとの過去6度の対戦で藤原選手に4点も取られています。藤原選手がPKのキッカーとなったことで「やはりまた点を取られてしまうのか」と半分諦めていましたが、ここで井上はシュートコースの予測を外されながら残った右足で執念のセーブ。

しまねキラーのPKをも沈黙させてしまう井上の神懸り的なパフォーマンスは間違いなく今季一番のものだったと思います。

井上だけでなくDF含め守備陣全員の「無失点で終わる」という気迫はその身体を張ったプレーから十分に感じることができました。3点のリードをしながら守備を緩めることなく最後までソニーの猛攻に耐えた守備陣は称賛に値します。

3点差をキープして試合を終えられたことで、2桁だった得失点差のマイナスはようやく1桁の「ー8」になりました。

今後も今節のように攻守のバランスが取れた試合を継続し、願わくば今季終了時には得失点差がプラスに転じていることを望みたいです。

戦績

しまねは同じ勝ち点で並んでいたソニーに勝利し、同じく同勝ち点だったFCティアモ枚方が今節敗戦したため、しまねはこの2チームを抜いて再び暫定で11位に順位を上げました。

また今節は降格圏の15位・MIOびわこ滋賀が東京武蔵野ユナイテッドFCに敗れ、しまねとの勝ち点差が10に拡がっています。今季の残り試合数は8試合。一般的に残り試合数を上回る勝ち点差になると順位を逆転することは難しいと言われていますので、しまねが降格圏に戻ってしまう心配はやや少なくなったと言えます。

ただ再三申し上げているように滋賀とは直接対決を残していますし、最後まで油断は禁物。残りの試合も今の良い雰囲気を壊さずに最後まで戦い切ってもらいたいです。

次節の対戦相手

次節は2022年9月25日(日)。浜山公園陸上競技場で12位・ホンダロックSCと対戦します。

過去の対戦成績はしまねの1勝1分け4敗。次節もまた非常に相性の悪い相手との対戦になります。

今季の前半戦、アウェイで対戦した際は1-5でしまねが屈辱的な大敗を喫してしまいました。

しかし現在のしまねは前半戦の時のような不安定さがなくなりチームとしての一体感が増しています。必ずや前半戦のリベンジを果たしてくれると確信しています。

今季唯一の浜山開催のゲーム。普段はなかなか松江まで観戦に来られない出雲のお客さんに神楽しまねの魅力あるサッカーを存分に披露し大いに楽しませてもらいたいところ。

しまねの連勝に期待しています。

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