マッチリポート

2020 JFL 第18節 松江シティFC vs 高知ユナイテッドSC

2020年9月4日

2連勝

2020 JFL 第18節
松江シティFC 2-1 高知ユナイテッドSC
2020年 8月30日(日) 15:00 Kick off
松江市営陸上競技場
観客 489人

待ちに待った観客を入れてのホームゲーム。超厳戒態勢での開催ですので移動に伴う感染拡大リスクを避けるためアウェイ席は設けられず、遠方からの来場は自粛するよう要請された中での開催となりました。
松江シティを応援している私ですが、県外在住者なので入場を自粛し、この日もJFLチャンネルでの観戦です。

対戦相手の高知ユナイテッドSCは今季JFL初参戦。1年先輩の松江シティとしてはホームで負けるわけにはいきません。

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スターティングメンバー

松江シティFC

松江スタメン

松江シティは前節と同じスタメンです。サブメンバーはGK・池藤聖仁(#30)、DF・畝本諭(#15)、辻川裕介(#28)、加藤秀典(#39)、MF・髙畑智也(#16)、那須甚有(#20)、FW・北原大奨(#32)。前節サブメンバーだった中井栞吏(#14)が外れ、代わって那須がメンバー入りしています。

高知ユナイテッドSC

高知スタメン

高知ユナイテッドは4-4-2の布陣でスタートです。

試合経過

前半

前半7分にはいきなり高知がGKとの1対1という決定機を迎えますが、井上亮太(#1)がこれを何とか防いで松江は事無きを得ます。
9分、松江は巧みなパスワークで相手陣内に攻め込み、川中健太(#7)がミドルレンジからシュートを放つもののキーパー正面。

その後松江は相手陣内でボールホルダーに対し前線から激しくプレスをかけ続け、ボールを奪ってチャンスに繋げたり、高知の攻撃の起点を潰すなどして徐々にボール支配率を高めていきます。
しかし高知も押されっ放しというわけではなく、丁寧なビルドアップから松江ゴール前に攻め込む場面を何度か作ります。17分には高知の右サイドからのクロスボールに飛び出したGK井上が相手選手と交錯してボールを収められず、こぼれたボールをあわやゴールに押し込まれるかというシーンもありました。(このときは下村尚文(#3)がカバーしてクリア)

松江の先制点が生まれたのは前半飲水タイム明けの28分。垣根拓也(#4)から前方の酒井達磨(#19)へ浮き球のロングパス。酒井はこれを胸で落として後方の川中へパス。川中は前方の相手ディフェンスがいない方向へ回り込みながらダイレクトでミドルシュート!これが決まって松江が1-0とまずリード。

以後も追加点を狙う松江が相手陣内に攻め込もうとしますが、高知は自陣にリトリートして守る際に4-4-2のブロックを形成して松江の侵入を許しません。それでも松江は左右のサイドチェンジで揺さぶりをかけブロックのギャップを作ろうとしたり、果敢にブロック内に縦パスを入れるなどして攻撃の糸口を探ります。その間松江はシュートチャンスもいくつかありましたが、結局追加点は奪えず、松江1ー0高知のまま前半が終了します。

後半

リードされている高知が後半開始からまず2人の選手交代をします。フォワードの坪井選手に代えて長身(190cm)の前田選手、右サイドハーフの西村選手に代えて山下選手を投入。
この交代でどうやらシステムを3-4-2-1に変えてきたようです。
前半も右サイドバックの玉川選手がかなり高い位置を取り、同じサイドの西村選手がシャドーの位置に入って3-4-2-1の形になることはあったのですが、後半はこのフォーメーションがより明確な形になったという印象です。

高知後半

52分には交代で入った山下選手に左サイド(高知の右サイド)を突破され、そのままゴール前まで持ち込まれて松江は大ピンチを迎えますが、最後の最後で山下選手がコントロールミスをしたところを馬場将大(#5)がクリアし難を逃れます。

61分には高知が攻撃的な選手の2枚替えを行います。田口選手に代えて赤星選手、長尾選手に代えて濱口選手を投入して得点を狙いに来ます。

一方の松江は65分に馬場悠(#44)に代えて那須を投入。那須川中のポジションに入り川中がフォワードの位置に上がります。

フレッシュな攻撃陣に入れ替えた高知でしたが、なかなか攻撃に割く時間を与えてもらえず、逆に松江がポゼッションを高めて高知陣内でプレーする時間が長くなっていきます。
中でも白眉は63分からの6分間。松江は相手に全くボールを保持されることなく攻撃を仕掛け続け、高知が松江陣内に攻め入ることを一切許しませんでした。

そしてついに69分、松江に追加点が入ります。左サイドからのショートコーナーの流れから垣根がペナルティエリア手前に居た那須にパス。那須は相手選手と交錯しながらこれを後方の田平謙(#31)に送る。田平はコースを狙ったミドルシュートを見事にゴール左上隅に決め、これで松江が点差を2点差に広げます。

2点差となってからは松江は無理に攻撃には出ず、かといって高知の攻撃を受け続けるわけでもなく、ゲームを上手くコントロールしながら時計の針を進めていきます。

79分、松江は川中に代えて北原を投入し、あわよくばカウンターでの3点目を狙う姿勢を見せます。
そして最終盤の88分には「お役御免」とばかりに垣根に代えて畝本をアンカーの位置に配します。

一方で高知はこの間、86分に横竹選手に代えて松本選手を投入してきます。
試合も終盤になってくると松江の選手たちも疲れからかファウルを犯す回数も増え、その度に交代で入った松本選手がフリーキックのキッカーを務めます。松本選手が投入された時間帯は遅かったのですが、コーナーキックも含めて何度もフリーキックを蹴ったおかげで精度が上がったのでしょうか。アディショナルタイムも所定の時間を超えたラストワンプレーで、下堂選手のヘディングゴールのアシストとなったのが松本選手のフリーキックでした。

このゴールの直後に試合終了の笛。
最後の失点は勿体なかったのですが、松江シティが2-1で高知ユナイテッドに勝利して、今季初のリーグ戦連勝を飾りました。

戦評

スタッツを見るとシュート数は松江が11本で高知は4本。コーナーキックの数も松江が10本に対し高知は3本。相手にどれだけ攻め込まれたかの目安となるゴールキックの数は松江が6本で高知は実に15本となっています。ボール保持の時間も松江が上回っていましたし、内容的には2-1というスコア以上に松江の完勝という試合でした。

松江の2得点はいずれもペナルティエリア外からのミドルシュート。今季の松江は遠めの位置からでもどんどんシュートを打っています。ここまで公式戦5試合全てで得点を挙げられているのも、こうしたシュート意識の高さが奏功しているおかげでしょう。

またこの日は攻撃の起点として垣根が非常に効いているのを再認識した試合でもありました。
川中の先制点の起点となったパスのように垣根長く正確で縦に速いパスを試合中に何本も繰り出し松江の好機を演出しました。
「この選手がいないと松江の攻守は一体どうなってしまうんだろう」と思わせる好パフォーマンスを垣根は継続しており、松江シティの心臓として最早代えのきかない選手となった感があります。

松江の守備に関しては、GK井上を中心に下村・筒井俊(#13)・馬場将大の3バックが相変わらず非常に安定しており、安心して見ていられます。ラストワンプレーで失点し、リーグ戦初のクリーンシートを逃してしまったのは残念でしたが、ここまで全試合大きく破綻することもなく粘り強く守れているという印象です。
今のところ心配なのは守備陣に怪我や出場停止があった場合に代わりの選手との連携面がどうか、という点だけでしょうか。

次節はアウェイでラインメール青森との対戦。
青森は昨季のJFL初年度、松江シティがJFL初勝利を挙げた相手であり、1勝1分けと相性の良かった相手でもあります。
今節、MIOびわこ滋賀に6失点で大敗した青森は今季未だ勝ち点なしで無得点。ホームでどういう戦いをしてくるのか予想がつきませんが、松江シティとしてはこれまで通りの戦いでリーグ戦では初となる3連勝を是非達成したいところです。

今季初の有観客試合

初めての有観客試合開催に向けて尽力されたJFL事務局並びに松江シティFCのスタッフ・関係者の皆さまには心より感謝と「お疲れさまでした」の言葉をお送りしたいと思います。本当にありがとうございました。

超厳戒態勢の中、集まった観客は489人
県外在住者でなくてもコロナ禍ということで今回は来場を控えた県民・市民の方も相当数居たのではないかと思われます。そうした中でのこの数字は健闘した方と言えるのではないでしょうか。
今季はチームが好調ですので、通常開催となれば昨季と比べて来場者数の増加に大いに期待ができそうです。
しかも見ていて実に楽しいサッカーをしているわけですから、観戦者の口コミでどんどん来場者が増えるようになってくれればと切に思います。そうして松江シティのファンが増え、定着してくれればこんなに嬉しいことはありません。

15試合制、観客数制限など様々な変則的要素のある今季のJFLですが、松江シティとしては今季しっかり爪痕を残し、さらなるファンの獲得に向けても一層の邁進をしてもらいたいものです。

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