マッチリポート

【2021 JFL】第28節 ヴィアティン三重 vs 松江シティFC

アサスタ

2021 JFL 第28節
ヴィアティン三重 1 ー 2 松江シティFC
2021年10月30日(土) 13:00 Kick off
朝日ガスエナジー東員スタジアム
観客 319人

松江シティにとっては2年ぶりとなる東員スタジアム来訪です。

現在では朝日ガスエナジーがネーミングライツを取得しスタジアム名が朝日ガスエナジー東員スタジアム(通称アサスタ)に変わっています。

スタジアムの外観も2年前に比べるとヴィアティン色がさらに強くなっているように感じました。

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スターティングメンバー

松江シティFC

松江シティスタメン

前節とのスタメンの変化点はまずボランチに山本蓮が起用され、筒井俊は右CBの位置に下がりました。

また左ウィングバックは泉宗太郎に代わって辻川裕介が起用されています。

リザーブには加藤秀典が第5節以来となるメンバー入り。奇しくもその第5節の対戦相手もヴィアティン三重でした。

三重が古巣の加藤と加倉広海の名前が試合前の選手紹介でアナウンスされると、ヴィアティンサポーターからも温かい拍手が送られていました。

ヴィアティン三重

三重スタメン

ヴィアティン三重と前回ホームで対戦した際は上野展裕前監督が指揮を執っていましたが、上野氏は本年6月21日付けで契約解除となり後任はGMの山本好彦氏が務めることになりました。

ヴィアティンのクラブリリースでは山本氏はあくまでも暫定監督で、後任監督が決定次第あらためて発表する、となっていましたが現在も山本監督が続いて指揮を執っています。

監督は変わっても4-4-2のフォーメーションや起用されている選手は前回対戦時と大きくは変わっていません。

試合経過

前半

キックオフから三重が勢いを持って攻撃を仕掛け、松江陣内に攻め込みます。

ボールを保持している時間も三重の方が長く、松江は三重の攻撃を跳ね返すのが精一杯でなかなか攻撃に時間を割くことができません。

9分に遊馬将也が頭部から出血し止血治療に時間を要したこともあり、一時的な数的不利の状況も手伝って序盤の松江は耐える時間が続きます。

松江はコーナーキックを与える回数も多かったので、何回もCKを蹴られているうちに相手のタイミングが合ってくるのではないか、という懸念もありました。

しかし松江は20分辺りからボールを持つ時間ができ始め、22分には相手DF裏に抜け出した髙畑智也が決定的なシュートを放つ場面なども見られるように。

その後しばらくはお互いに一進一退の攻防が続きます。

三重はじっくりボールを回しながら松江の守備の綻びを探り、松江はボールを奪うと少ないタッチ数でパス交換しながらカウンターを狙う展開。

三重ペースで進んでいた試合でしたが先制したのは松江の方。

40分、自陣のやや深い位置で相手ボールをマイボールにした佐藤啓志郎が一旦髙畑にボールを預けるとそのまま左サイドを激走して再度ボールを引き取り、そのまま相手陣内の深いところまでドリブル。そして中央に低いクロスを上げると、待っていた川中健太が相手選手と競り合いながら上手く左足でボレーシュートを決めます。三重0-1松江

攻められながらも要所を締め、三重のシュートを1本に抑えていた松江が少ないチャンスを得点に結びつけ1点をリードして後半へと折り返します。

後半

1点を追う三重は後半頭から2人の選手交代。

ボランチの山藤選手に代えて澤選手、左SBの井上選手に代えて野垣内選手が投入されます。

この交代で左SHの早坂選手がボランチに入り、右SHの塩谷選手が左SHに。交代投入の澤選手は右SHに入りました。

前半同様、後半も開始から攻撃の圧力をかけ続ける三重。

三重が松江ゴール前で波状攻撃を続ける場面もあり、松江はしばらく三重の攻撃を凌ぐ展開が続きます。

54分にはコーナーキックに合わせた寺田選手のヘディングシュートがポストに弾かれ、松江が何とか命拾いをするという危ないシーンもありました。

55分、松江は最初の選手交代。前半、頭部から出血していた遊馬を下げ伊能玲生を投入。

その後、後半開始から15分が経過しても一向に攻撃の手掛かりが掴めなかった松江シティにようやくチャンスが訪れます。

62分、自陣でボールを奪った筒井が左サイドの佐藤にロングパスを通し、佐藤がこれを持ち上がって三重ゴール前に送ると敵味方密集しての混戦状態になります。

このこぼれ球を川中が右サイドでフリーになっていた菅本岳に送ると、菅本がゴール左下隅のコースを狙ったシュートを冷静に決めて三重0-2松江。松江が点差を2点に拡げます。

これで松江は無理をして前に出ることが更に少なくなり、まずは守備優先で三重の攻撃をしっかり跳ね返す戦い方を続けるようになりました。

後半飲水タイム明けの70分、松江は髙畑に代えて加倉を投入。

すると飲水タイム明け最初のプレーとなった三重のスローイン。この流れから得点が生まれます。

松江の右サイドでボールをキープした野垣内選手が素早くゴール前にクロスを送ると、ここに飛び込んできた澤選手がしっかり頭で合わせて三重1-2松江。三重が1点差に迫ります。

これで勢いの出た三重は厚みのある攻撃で再三松江ゴールを脅かすようになりますが、松江もゴール前に人数をかけて得点は許さず。

前線の伊能・川中・加倉もファーストディフェンダーとして守備に奔走し松江守備陣を助けます。

88分には松江と三重が同時に選手交代。

松江は川中に代えて那須甚有、三重はFWの菅野選手に代えて坂井選手を投入します。

終了間際、三重はゴール前へのクロスボールを多用しパワープレー気味の攻撃を仕掛け続けますが、松江の各選手は最後まで身体を張って粘り強く守り抜き、結局三重1-2松江でタイムアップ。

松江はこれで2連勝。一方の三重はJ3昇格が遠のく手痛い敗戦を喫することになりました。

戦評

ボール保持率もチャンスの数も三重が松江を圧倒していた印象でしたが、結果の方は松江が少ない好機を効率良く得点につなげて勝利。

アウェイでの戦いということでおそらく松江としてはまずしっかり守り、カウンターのチャンスがあれば一気に前に出て得点を狙う、というゲームプランを組んでいたのではないでしょうか。

それは松江の本来の戦い方ではないのですが、三重にボールを持たれることをある程度想定して選択した戦法と思われます。

とは言え相手の攻撃力をリスペクトし過ぎると最終ラインが下がったままになり防戦一方になるリスクがあります。

しかしこの日の松江は守備的とは言ってもベタ引きにならず、最終ラインをある程度高く保ちながらコンパクトな陣形で戦えていたように思えました。

そのためカウンターのチャンスで前に人が足りないということも無かったですし、狙い通り好機を活かし切って得点につなげることができています。

これをひと言で言うと「したたかに戦った」ということになるでしょうか。

一方の三重ですが、バイタルエリアにボールを運ばれた時の迫力・怖さは並大抵のものではありませんでした。

松江はよくあの攻撃を凌ぎましたし、ポストに助けられるなど幸運も味方してくれました。

三重のJ3昇格は極めて厳しくなりましたが、もし来季もJFLで戦うことになれば松江にとってまた一段と手ごわい相手になりそうです。

松江としても今回同様相応の準備をして戦いに臨む必要があるでしょう。

次節の対戦相手

次節は11月3日(水・祝)、ホーム松江市陸にFCティアモ枚方を迎えます。

枚方は今季昇格チームながらリーグ戦終盤になっても3位をキープしているという堂々たる成績。

現在リーグ3位の49得点と高い攻撃力を誇る一方で、失点はワースト3位タイの41失点と「取られたら取り返す」打ち合いの試合を制して順位を上げてきた印象です。

前回のアウェイ対戦時、松江は先制されながらも伊能のゴールで追いつき1-1のドローに持ち込みました。

松江が打ち合いに付き合ってしまうとHonda戦やいわきFC戦のような大量失点での完敗を喫する可能性が非常に高い。松江としては得意のロースコア勝負に持ち込みたいところです。

連勝中の良い流れを断ち切らないためにもホームで負けることは許されません。

上位相手の戦いですが、何としても勝ち点を奪取して欲しいですね。

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