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JFL大会方式発表
2021年2月12日、JFL事務局から2021シーズンの大会方式と全日程が発表されました。
大会方式についての注目ポイントは事前にアナウンスされていたJFLと地域サッカーリーグ(以下、地域リーグ)の入れ替え戦について。
発表された内容はJFLからJ3へ入会(昇格)するチーム数に応じて入れ替え戦の方式が異なる、というものでした。
JFLからJ3へ入会するための成績面での条件は
年間成績4位以上かつ百年構想クラブ上位2チーム
ですので、最大2チームがJ3に入会する可能性があります。
従って入れ替え戦の方式も
①J3入会チームがない場合
②J3入会チームが1チームの場合
③J3入会チームが2チームの場合
この3つのケースが想定されています。
以下、それぞれの方式について順に説明してまいります。
入れ替え戦の方式
概要
JFL側は17チーム中2021シーズンの年間順位15位以下の3チームが入れ替え戦に出場する可能性があります。
地域リーグ側は原則全国地域サッカーチャンピオンズリーグの1位・2位の2チームに出場権があります。
全国地域サッカーチャンピオンズリーグ
◆全国9つの「各地域リーグ優勝チーム(9チーム)」と「地域リーグ2位・3位かつ全国社会人サッカー選手権大会ベスト4以上の上位3チーム(但しJFL入会を希望するチーム)」の計12チームがJFL昇格を懸け戦う大会。
◆上の条件で12チームに満たない場合は「Jリーグ百年構想クラブかつ地域リーグ2位」のチームに百年構想クラブ承認順に出場権が与えられる。
◆それでも12チームに満たない場合は各地域の輪番制により地域リーグ2位のチームに出場権を与える。
全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2021の参加チームにつきましてはこちらの記事もご参照ください。
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参考全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2021 参加チーム
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①J3入会チームがない場合
・17位チームは自動降格
・16位チームは全国地域サッカーチャンピオンズリーグ1位チームと入れ替え戦
・15位チームは全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2位チームと入れ替え戦
②J3入会チームが1チームの場合
・17位チームは全国地域サッカーチャンピオンズリーグ1位チームと入れ替え戦
・16位チームは全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2位チームと入れ替え戦
③J3入会チームが2チームの場合
・17位チームは全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2位チームと入れ替え戦
・全国地域サッカーチャンピオンズリーグ1位チームは自動昇格
但し書き等
・全国地域サッカーチャンピオンズリーグの1位・2位チームがJFL入会を希望しないチームの場合、そのチーム数によりJFL下位チームの自動降格や入れ替え戦がなくなる場合があります。
・入れ替え戦はJFLチームが指定した競技場で1試合を開催することになっています。
入れ替え戦方式についての印象
地域チャンピオンズリーグ1位チームについては自動昇格と予想していましたので、1位チームにも入れ替え戦の可能性があるというのは非常に厳しい方式だとまず感じました。
JFLチーム側からすれば最悪17位にさえならなければ残留の確率が上がりますし、入れ替え戦に回った場合でも試合会場の指定はJFLチーム側が行いますので有利なホームで戦うことができます。
とことんJFLチーム側が優遇されているレギュレーションという印象です。
今回の入れ替え戦方式は昨シーズンJFLでの降格がなかったことに伴う特例措置で、次年度の2022シーズンから従来の2チーム自動入れ替えに戻すとのことですが、地域リーグ側のチームとしては今年限定とは言えこの方式はかなり受け入れ難いのではないでしょうか。
いずれにしても2021シーズンのJFL昇格・残留争いは入れ替え戦の導入で例年以上に楽しめるものになったのは間違いないです。
もちろん、入れ替え戦の当事者になったチームには「楽しむ」という余裕などは全くないでしょうが。
JFL全日程終了後に開催される一発勝負の入れ替え戦で一体どんなドラマが繰り広げられるのか。
最後まで注目していきたいです。
なお入れ替え戦のレギュレーションを大きく左右する2021シーズンのJFL→J3入会(昇格)チームがどのようにして決まるのかはこちらの記事に書いておりますので、合わせてご覧ください。
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参考【2021年版】JFLからJ3への昇格条件
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