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【2021 JFL】第33節 FC刈谷 vs 松江シティFC

勝利のイメージ

2021 JFL 第33節
FC刈谷 0 ー 1 松江シティFC
2021年11月28日(日) 13:00 Kick off
ウェーブスタジアム刈谷
観客 1,517人

前節はアウェイで高知ユナイテッドSCに1-0で勝利した松江シティ。

今節は引き続きアウェイでの戦いで、既に最下位が決定しているFC刈谷が相手です。

刈谷は全国地域サッカーチャンピオンズリーグ優勝チームとの入れ替え戦に臨むことが決定しているため、今節どのような戦い方をしてくるのかがひとつの注目ポイントでした。

スターティングメンバー

松江シティFC

松江シティスタメン

ここまで遊馬将也に代わって途中出場することが多かった伊能玲生がスタートから起用されました。遊馬はリザーブメンバーからも外れています。代わりに山本蓮がリザーブに名を連ねました。

FC刈谷

刈谷スタメン

FC刈谷は前回対戦時は4ー4-2のフォーメーションで、前節・東京武蔵野ユナイテッド戦でも4バックにしていましたが、今節は3バックにし3-4-2-1の布陣に変更しています。

入れ替え戦に向けて布陣のオプションを増やしたかったのか、あるいは入れ替え戦の対戦相手に「こういうフォーメーションにする可能性もある」と敢えて見せることで戦い方の的を絞らせない、言わば攪乱作戦だったのかその意図は定かではありません。

いずれにしても戦前に予想した通り、刈谷は通常とは異なるやり方で松江シティ戦に臨んで来ました。

試合経過

前半

立ち上がりから松江シティがボールを保持し刈谷陣内に攻め込むシーンが目立ちますが決定機を作り出すまでには至りません。

刈谷も攻められっぱなしというわけではなく松江陣内にボールを運ぶことが出来ており、あとはシュートが打てればというところで、序盤は双方決め手を欠きながら拮抗した攻防が続きます。

前半飲水タイム明けの28分。刈谷のペナルティエリア手前までボールを運んだ川中健太がミドルシュートを放ちますが、これは惜しくもゴールポストを叩き得点とはなりません。

30分、刈谷は松江の左サイドで中野裕太選手がフリーでボールを受けGK井上亮太と対峙しますが、ここは井上が冷静に足でボールをカットし難を逃れます。

迎えた38分、澤島輝が右サイドからペナルティエリア内に内田悟選手と入れ替わるように侵入した際、内田選手に引っ張られて転倒。松江はPKを獲得し内田選手にはイエローカードが提示されます。

PKのキッカーは川中。しかし川中の蹴ったボールはGK山岡哲也選手がナイスセーブ。その流れでの松江の波状攻撃も山岡選手を中心に刈谷の選手が身体を張って守り切り、松江は絶好の先制チャンスを逃してしまいました。

さらに43分の松江。佐藤啓志郎のスルーパスを受けた川中がそのままゴールエリア手前まで持ち込んでシュートを放ちますがボールはクロスバーを越えてしまいます。

前半のシュート数は刈谷0本に対し松江は7本。松江は刈谷を攻め立てながらも得点は奪えず、両者スコアレスで後半へと折り返します。

後半

後半開始早々、いきなり松江にピンチ。ゴール前で佐藤悠希選手からのパスを受けた神谷椋士選手が井上と1対1になりますが、トラップの際に流れたボールを井上がしっかりキャッチしシュートを打たせません。

55分、左サイドからの攻撃を続ける松江。オーバーラップしてきた馬場将大の上げたクロスボールを刈谷の選手が手に当てたということで松江は再びPKを獲得

キッカーの佐藤啓志郎が今度はしっかり決めて松江シティ先制。刈谷0-1松江

58分、今度は刈谷がカウンターからシュートまで持って行きますが神谷選手の放ったシュートは僅かに枠を外れ松江は命拾い。

61分、まず刈谷がこの試合最初の選手交代。FWの中野選手に代えて一木立一選手を投入します。

この直後に刈谷は田中貴大選手が松江の左サイドを突破しシュートを放つチャンスがありましたが、ここはGK井上がナイスセーブで防ぎ刈谷に得点を許しません。

この時間帯から刈谷がボールを支配し始め、松江はセカンドボールも拾えず守備に追われる時間が続きます。

後半飲水タイム明けから再びボールを持てるようになった松江は74分に最初の選手交代。髙畑智也に代えて加倉広海を投入。

一方の刈谷は77分に2枚替え。セカンドトップの福家勇輝選手に代えて西原樹選手、ボランチの渡邊宥也選手に代えて古賀俊太郎選手を投入します。

選手交代を経ても松江ペースは変わらず、刈谷陣内でボールが動く時間が続き刈谷は攻撃に転じることができません。

ここでさらに松江が2枚替え。右ウィングバックの澤島を下げ辻川裕介、インサイドハーフの田平謙に代えて山本蓮を投入します。この交代で左ウィングバックの菅本岳が右に回り、辻川は菅本のポジションに入りました。

そして90分、1点を守り切るために松江は最後の選手交代。FWの川中に代えて畝本諭を投入し試合の締めにかかります。

アディショナルタイムの5分もコーナーフラッグ付近でボールをキープして時間を使いながら最後まで守り切った松江が刈谷0-1松江で勝利。

松江は2試合続けてアウェイでウノゼロ勝利し、最終節のホームゲームに向け弾みとなる1勝を上げました。

戦評

松江シティは第26節でHonda FCに1-4の大敗を喫しましたが、その後の第27節以降、7試合で喫した失点数は僅かに3。平均失点数0.43と実に安定した守備を誇っています。

今節も下村尚文を中心とした馬場将大筒井俊の3バックは破綻することなく刈谷を封じ、またGK井上亮太も好セーブで最後尾を守り抜きました。

今季の松江のストロングポイントは堅牢化した守備であることは間違いないでしょう。

加えて守備一辺倒のカウンター狙いというわけではなく、ボールを保持して巧みなパスワークで敵陣に攻め込むサッカーは見ていてとても楽しいですし、松江シティは今現在非常に魅力あるゲームを見せてくれていると感じています。

一方で決定力と言う点では課題を抱えているのも事実です。チャンスは多く作るものの得点シーンは比較的少ない。

今節の対戦相手・刈谷はここまで52失点とリーグワースト2位タイの失点数です。その刈谷から1点しか取れなかった。もちろんアウェイ戦であるとか複合的な要因が重なったとは思いますが、それでもこの数字は少々寂しいというのが正直なところ。来季は得点力のアップを是非とも望みたいです。

なお今節の結果で松江シティは8位以上が確定し、実信憲明監督が掲げた「1桁順位」という目標を達成しました。昨年に続いての目標達成ということで、チームが少しずつステップアップしていく様子が十分に伺えます。来季のさらなる飛躍に期待しましょう。

さて刈谷の方ですが、やり慣れていないと思われた3バックもある程度は機能していたように見えました。好機も作れていましたし、あとは松江と同様に決定力があればという印象でした。

刈谷の入れ替え戦の相手は関東サッカーリーグ1部のクリアソン新宿に決定しています。

刈谷にとって有利なのは試合会場の決定権を持っていること。もし今節同様、ウェーブスタジアム刈谷で1,500人を超える観衆の声援を受けて戦えればこれほど力強いことは無いでしょう。

FC刈谷の入れ替え戦での戦いぶりにも注目したいです。

次節の対戦相手

次節は12月5日(日)、松江市陸でホンダロックSCとの対戦。前回対戦時は1-1のドローに終わっています。

松江シティはJFL参入以来、対ホンダロック戦1分3敗と勝ちがありません。JFL参入年はホームで1-6という屈辱的な大敗を喫しています。

苦手としている相手ではありますが、現在ホンダロックは16位と入れ替え戦圏内で苦しんでいます。

15位の東京武蔵野ユナイテッドFCとの勝ち点差が2なので、ホンダロックは最終節で勝利しない限り入れ替え戦行きが決定してしまいます。

おそらく試合開始からかなりの圧力をかけて攻めてくることが予想されますが、松江シティとすればそこをしっかり凌ぎ、ホンダロックの攻撃がひと息ついたところで主導権を握り返して攻勢に転じたいところです。

リーグ最終節・ホーム最終戦のこの試合をしっかり勝って3連勝で締め「終わり良ければ全て良し」という今季にしたいものですね。

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