マッチリポート(2022年)

【2022 JFL】第30節 FC神楽しまね vs 鈴鹿ポイントゲッターズ

■第24回日本フットボールリーグ(2022)第30節

FC神楽しまね 3-0 鈴鹿ポイントゲッターズ

2022年11月20日(日) 13:00
松江市営陸上競技場
観客 3,644人

【得点者】 11分 下村尚文(しまね) 15分 谷尾昂也(しまね) 69分 山本蓮(しまね)

【警告・退場】   52分 川村有馬(鈴鹿)  59分 斉藤翔太(鈴鹿)   65分 三宅海斗(鈴鹿)

JFL2022シーズンもいよいよ最終節。

優勝は奈良クラブか、FC大阪か、あるいはHonda FCか。そしてFC大阪は最後のホームゲームで約3,800人の観客を集めてJ3昇格要件をクリアできるのか。全てはこの最終節で結果が出ます。

FC神楽しまねの最終節はホームに鈴鹿ポイントゲッターズを迎えました。

キングカズこと三浦知良選手のメンバー入りが濃厚ということで前売り券の売り上げは好調。そして当日は晴天。

松江市営陸上競技場にはしまねのホームゲームではこれまで見たことがないような長蛇の列ができていました。

会場が観客の熱気で湧き返る中、しまねの2022年最後の戦いが幕を開けました。

スターティングメンバー

FC神楽しまね

しまねのスタメンは前節・奈良クラブ戦と同じです。累積警告で前節出場停止だった垣根拓也はリザーブからのスタート。

また前節はメンバーから外れていた石川健太・馬場悠が再びリザーブメンバーに復帰しています。

鈴鹿ポイントゲッターズ

鈴鹿は前半戦で対戦した際のフォーメーションは4-4-2でしたが、今回は3バック3-3-2-2に変わっています。

おそらく失点を減らすため守備時にDFの3人と両ウィングバック2人の5バックで守り、スペースを消す意図があってのフォーメーション変更と推察されます。

FWには三浦知良選手がスタートから起用されました。

試合経過

前々節のホームゲーム・FCティアモ枚方戦ではそれまでで最多の701人の観衆が見守る中、不甲斐ない立ち上がりで先に失点したしまね。

今節はその時の5倍以上の観客が集まり、一種異様な雰囲気の中でしまねがどんな試合の入りをするのか注目していましたが、キックオフ直後にいきなり谷尾昂也がロングシュートを放つなど気迫と積極性が感じられる上々の立ち上がり。

しまねは11分、右サイドからコーナーキックのチャンス。

キッカーの髙畑智也が蹴ったボールをCBの下村尚文が頭でピタリと合わせてゴールへ叩き込み、まずしまねが先制。しまね1-0鈴鹿

さらにしまねは15分、鈴鹿のパスをインターセプトした加倉広海がそのままペナルティエリア内に侵入して谷尾へラストパス。これを受けた谷尾が冷静にゴールを決めてしまね2-0鈴鹿

しまねが早い時間に2点をリードします。

その直後にも菅本岳のミドルシュートが枠を捉えたり、18分には加倉がGKの至近距離でシュートを放ったりとしまねは決定機を作り出しますが、いずれもGK岩脇力哉選手がシュートストップして得点には至りません。

しまねペースで進む前半でしたが、時間経過と共にしまねが鈴鹿ゴールに迫るシーンが徐々に見られなくなり、逆に鈴鹿がボールを握って攻める時間が増えるようになってきます。

前半の終盤には鈴鹿に押し込まれる場面も目立ったしまねでしたが集中した守備で決定機は作らせず、前半はしまね2-0鈴鹿としまね2点のリードで終了。試合は後半へと折り返します。

2点を追う鈴鹿は後半頭に2枚替え。インサイドハーフの海口彦太選手に替えて斉藤翔太選手、FWの三浦知良選手に替えて山内健史選手を投入します。

後半は互いに攻め合い一進一退の展開。

しまねは前半に見せた鈴鹿ゴール前に攻め込むシーンも作れるようになり、鈴鹿の攻撃を粘り強く防ぎながら虎視眈々と追加点のチャンスを伺います。

しまねの最初の選手交代は63分。髙畑に替えて山本蓮を投入。

すると69分でした。

今村直也が三宅海斗選手が保持していたボールをカットするとこのルーズボールを田平謙が体勢を崩しながら加倉に預けカウンターを発動します。

このタイミングで右SBの佐々木健人が自陣から猛然とオーバーラップ。加倉→菅本とつないだボールを鈴鹿ディフェンスラインの裏で受けた佐々木はペナルティエリア内のゴールライン付近まで侵入し山本へ折り返し。完全にフリーになっていた山本がワンタッチでゴールを決め、しまね3-0鈴鹿。しまねが貴重な3点目を上げます。

飲水タイム明けの72分、しまねは2枚替え。谷尾に替えて遊馬将也、菅本に替えて垣根を投入します。この交代でボランチの佐藤啓志郎がサイドハーフの位置に上がり、垣根はボランチに入りました。

3点リードしているしまねは無理に攻撃を仕掛けることはせず、まずは守備に集中してカウンターの機会を伺う流れに。

しまねの各選手は鈴鹿がシュートチャンスを迎えると相手にしっかり身体を寄せコースを塞いでシュートを跳ね返し続けます。

84分、しまねは最後の選手交代。佐藤に替えて石川、加倉に替えて馬場悠を投入。

しまねは最後まで守備の集中を切らさず、結局しまね3-0鈴鹿のスコアで試合終了。

しまねは4試合ぶりの勝利。またホームゲームでの勝利は5試合ぶり。そして8試合ぶりのクリーンシートで今季を締め括りました。

感想

攻守に結果を出す

攻撃では3得点、守備は無失点と攻守に文句のつけようがない結果で最終戦を締め括った神楽しまね。

今季から4バックに回帰したものの前半戦では結果が伴わず苦しい時期もありましたが、最後の最後に実信憲明監督が目指したサッカーに到達して今シーズンを終われたのは本当に何よりでした。

しまねのサッカーのベースはハードワーク

この日も各選手が非常に良く走り回り攻守に締まったサッカーを見せてくれました。

3,600人超の観客の中にはおそらく初めてしまねの試合を見る方も大勢居たでしょう。そういう方々にも「神楽しまねのサッカーは面白い」と思わせる良い試合内容だったと思います。

この試合がシーズン途中だったら「次もしまねの試合を見に行こう」と先につながったかもしれませんが、今節は最終節。それだけが残念です。

いずれにしても試合結果と観客動員数に関して「終わり良ければ全て良し」となったことには安堵感を覚えています。

戦績

神楽しまねの最終成績は9勝7分け14敗、勝ち点34で12位でした。

昨シーズンの5位からは大きく後退しましたが、クラブの資金難で給与未払いという状況の中、選手・スタッフは本当に良く戦ったと思います。

クラブがJFL事務局に提出した再建案がどのような内容なのかは分かりませんが、来季云々の話よりもまず未払い給与を速やかに支払うことが何よりも優先すべきことでしょう。

選手・スタッフの頑張りに見合う報酬が一刻も早く支払われることを願っています。

これから

FC神楽しまねは来季以降もJFLに参戦したいという意向を示し、JFL事務局の求めに応じクラブの再建案を提出しました。

未払いとなっている給与が選手・スタッフに支払われ、クラブ再建案が実効性のあるものだと事務局が認めれば来季もしまねはJFLで戦うことができます。

しまねのJFL参戦可否は2022年12月6日のJFL理事会で決定されます。

その日を迎えるまで、神楽しまねの今シーズンはまだ終わらないのです。

試合後の社長挨拶の場で、宮瀧譲治社長は「理事会開催日までJFL残留に向けて最善を尽くす」と宣言しました。

今はその言葉を信じ、JFLに残留できるよう祈るしかありません。

12月6日の吉報を待ちたいと思います。

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